総論

中央大学の研究・教育・学習活動の維持と発展に資するため、図書館は次の方針により、利用者にとって必要と判断される図書(図書館が受入・整理し、利用者に供することのできるすべてのものをいう。)を収集する。

  1. 長期的展望に立って広く体系的に収集し、適正な蔵書構成の実現をはかる。
  2. 基本的・標準的な図書に関して、特に遺漏がないように努める。
  3. 対立する学説や意見が存在する問題に関しては、各立場の図書の公平な収集に努める。
  4. 著者の思想的・宗教的・政治的立場にとらわれることなく収集する。
  5. 選択者の個人的な関心や好みに左右されることなく収集する。
  6. ある図書を選択することによって、図書館はその図書が取る立場を支持することを意味しない。
  7. 教員が研究・教育活動を推進するために必要な図書(以下「研究教育用図書」という。)は、教員自ら専門図書費によって収集すると共に、図書館は次の方針の下に、教員の意向を汲みながら館長運用図書予算によって収集する。

    (1)研究の資料となる図書と、研究の成果を含む図書を一方に偏らないように収集する。

    (2)本学の研究者不在の領域、学際的領域、新興分野に関して、基本図書の収集に努める。

    (3)通常の流通経路では入手できない図書の収集に留意し、新しい経路の開拓に努める。

  8. 学生の学習活動を助け教養の形成に資する図書(以下「学習用図書」という。)は、図書館が次の方針の下に学生の要望を十分参考にし教員の助言を得ながら、館長運用図書予算によって収集する。

    (1)カリキュラムに十分配慮して、学生の学習活動を助けるための図書を収集する。

    (2)カリキュラムを離れて、広く学生の教養に資する図書の収集に努める。

    (3)積極的に蔵書を更新し、学生にとって魅力ある状態を保つようにする。

    (4)利用者からの要望あるいは批判には、迅速に誠意を以って対応する。また、当該利用者の秘密を必ず守る。

  9. 図書費については、年次計画の制定と費目間の調整によって計画的かつ効率的な執行に努める。
  10. 収書方針は、利用者が随時閲覧できる場所に常備する。
  11. 収書方針の改訂は図書館選書委員会が行い、館長の決定を得た後商議員会に報告する。

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