2026.04.09
大学生活で最も力を注いだことは、小尾晴美先生のゼミでの研究活動です。3年間所属したこのゼミで、深く心に残っているのがチームで取り組んだ経済学部のプレゼンテーション大会での経験でした。私たちは「労働力不足が加速する航空業界の労働問題」というテーマを掲げ、9カ月にわたる研究(調査、分析)を行い、2024年11月のプレゼンに臨みました。
研究を進める中で直面した最大の課題は、メンバー間のモチベーションの乖離(かいり)と、それに伴うコミュニケーション不足でした。就職活動の影響で、多くのメンバーがゼミ活動に割ける時間に制約が生じました。ミーティングもなかなか人が集まらず、議論が深まらないまま活動は停滞し、チームの士気が低下していきます。
本来の私は、人との衝突やもめごとを避ける傾向が強く、「自分が人一倍努力すればいい」と、メンバーに対して何かを求めて指摘することを躊躇(ちゅうちょ)するタイプです。しかし、このままでは研究の質も下がり、目標である優勝に届かないと危機感を抱き、チームのために主体的に行動を始めました。
プレゼン大会に出場したチームの仲間たちと(一番左が髙橋さん)
まず取り組んだのは、互いの状況を理解し合える雰囲気と、建設的な話し合いができる環境を整えたことです。各自の就活スケジュールを詳細に共有して可視化し、忙しい時期を迎えた人のフォローに誰かが回れるよう、柔軟な協力体制を構築しました。さらに、一人ひとりの役割を明確にしたことで、自分の貢献がチームにどう影響するかが実感できるようになり、意見交換が次第に活発になっていきました。
プレゼンに向けて、航空業界の中でも業務負担が大きいとされる「グランドハンドリング」(航空機の駐機中に行われる地上の支援業務全般)という仕事について、現地調査やインタビューに重きを置いて研究し、負担軽減のため、機械化による作業工程の簡略化などが有効であるという結論に至りました。
チーム一丸となってプレゼンに臨んだ結果、優勝という最高の成果を得られ、全員で喜びと達成感を分かち合えたことが何よりうれしかったです。この経験を通じて、困難な状況でも逃げずに主体的に行動し、チームを前向きな方向へと導くことの大切さを学びました。
中央大学での4年間は多くの人の優しさに支えられた時間でした。小尾ゼミで培った「周囲と対話し、共に高め合う経験」は、私にとって何物にも代えがたい財産です。常に温かく背中を押してくださった小尾先生、そして切磋琢磨した仲間に心から感謝しています。卒業後も目の前の課題に真摯に向き合い、周囲の人から信頼され、誰かの支えとなる大人になれるよう、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
〈中大ミニQ&A〉
親身な指導、ゼミの小尾晴美先生に感謝
仲間のおかげで彩り豊かな学生生活に
質問(以下Q ) 中央大学ってどんな大学でしたか
髙橋璃々さん 圧倒的な開放感の中で、たくさんの仲間と出会えた大学でした。都心の喧騒から少し離れた多摩キャンパスの穏やかな空気の中で、テスト前には皆で集まって勉強したり、芝生の上で取るに足らないような話で盛り上がったり、和気あいあいとした空気感こそが、私の思う「中大らしさ」です。
Q 在学中、一番お世話になったと感じている方へのメッセージを教えてください
髙橋さん ゼミの担当の小尾晴美先生です。ゼミのことはもちろん、就職活動で悩んでいたとき、いつも親身に話を聞いてくださり、背中を押してくださいました。小尾先生の優しさにいつも助けていただきました。心から感謝しています。ありがとうございました。
Q ほかの卒業生にメッセージをお願いします
髙橋さん コロナ禍の高校時代を経て、当たり前のように仲間と集まり、和気あいあいと過ごせる時間の尊さを、誰よりも強く実感できた4年間。特に小尾ゼミのみんな、3年間本当にありがとう! みんなと出会えたおかげで、大学生活が驚くほど彩り豊かなものになりました。研究に熱中した時間も、他愛もない話で笑い合った時間も、すべてが最高の思い出です。ゼミという最高の居場所があったから、最後まで走り抜けることができました。
Q もう一度、中大1年生に戻れるとしたら、どんな活動をして、どんな4年間を過ごしたいですか
髙橋さん 多言語の習得と留学に挑戦し、自分の世界をもっと広げる4年間を過ごしたい。英語だけでなく多くの言語を学び、実際に海外へ行って自分の視野をさらに広げたいです。
Q 10年後の自分の姿をどのように描いていますか
髙橋さん 周りの人の力になり、「誰かの背中をそっと押してあげられる人」になっていたいと考えています。在学中、先生やゼミ仲間に話を聞いてもらい、たくさん助けていただきました。だからこそ、今度は私が悩んでいる誰かに寄り添い、サポートできる人になりたい。これまでの学びを忘れず、誠実に人と向き合い、人や組織のために全力を尽くせる人になりたいです。