2026.05.11
「八王子で学ぶ」をテーマに、多摩キャンパスがある八王子の魅力を学生の視点で30秒の動画に表現した作品を募集する2025年度の「八王子学生CMコンテスト」で、中央大学の学生団体、チーム3組が入賞しました。うち2組に受賞の喜びなどを聞きました。入賞作品は東京・新宿の大型ビジョンで放映されるほか、PRコンテンツとして活用されます。
コンテストは、八王子の多様な魅力を学生が知り、愛着を持つきっかけとしてもらうのが目的。中央大学を含む地域の大学や企業、団体、自治体など32の加盟団体が連携し、魅力あふれる学園都市に向けて活動を展開する「大学コンソーシアム八王子」が主催しています。
審査員賞の受賞を喜ぶゼミ生たち。(左から)奥平成美さん、青木世仲さん、村田雅之教授、相方彩音さん、小山公那さん
「八王子で学ぶ」がテーマの2025年度「八王子学生CMコンテスト」で、国際情報学部の村田雅之教授のゼミ生4人の作品「21歳、八王子から∞の可能性」が審査員賞を受賞した。ゼミ生たちは「学びとは机に向かうだけではない。日常にも溶け込んでいるもの」「地域全体が多様な学びの場になればいい」といった思いを込め、制作に取り組んだ。4人のうち、小山公那(ゆきな)さんと奥平成美さんに、受賞の喜びや制作上の工夫、苦労などを尋ねた。
受賞したゼミ生は、小山さん、奥平さんと、相方(さがた)彩音さん、青木世仲さんで全員が4年生(制作・受賞時は3年生)。4人の年齢と、八王子市内の大学・短大・高等専門学校の数(21校)、いちょう塾(八王子学園都市大学)の開学21周年。これら「21」という数字の偶然の重なりが制作の出発点となった。
30秒の動画CMは、市の木、イチョウの色づいた葉を組み合わせて「21」の数字をかたどったシーンから始まる。続いて、葉をかたどった紙の表と裏に、八王子で「学んだこと」、仕事などの「今していること」を書いた21人が登場し、八王子に多様な学びと、学びの場が存在していることを伝えてくれる。ただ、それらは、実際の経験や職業、行動などと異なり、演出上の表現として動画化されている。
一番手で画面に現れた奥平さんは「八王子で見つけた未来」のナレーションに合わせ、表面に「友達に高尾山を案内して地元の魅力を伝える楽しさに気づいた!」、裏に「高尾山ガイド」と記した葉を手にしながら笑顔を見せた。
撮影場所は市街地の商店街や「八王子ラーメン」の看板のある店先、「桑都日本遺産センター 八王子博物館」(愛称・はちはく)と高尾山。個々に就職活動の都合もあり、市ヶ谷田町キャンパスに通学するメンバーがそろって八王子での撮影に臨めたのは1日のみ。それだけに万全の準備で臨んだという。
主な役割分担は、小山さんは撮影対象の選定や調整役を務め、撮影の技術面は相方さん、編集は青木さんが担当した。4人が出し合ったアイデアやコンテをまとめ、全体の方向性を定めていったのが奥平さんだった。
動画CM「21歳、八王子から∞の可能性」より
小山公那さん(左)と奥平成美さん=市ヶ谷田町キャンパスで
小山さんは「学んだことを生かせる場も八王子にある。その選択肢があることを知ってほしかった」と映像への思いを説明する。八王子について調べる中で、4人は、学生の卒業後の市外転出などの影響で定住率がそれほど高くないことを知った。奥平さんは「地域全体を学びの場とし、社会人になっても住み続けるような街になってほしい」と語り、誰にも魅力ある街という意味合いも映像に込めたという。
制作でのやりがいや苦心したことを尋ねると、小山さんは「30秒の枠の中で伝えたいことを決める。それが難しかったのですが、こだわり切った構成をアウトプット(形に)できた」と振り返り、集中して取り組んだこの点に等しく、やりがいと苦労を感じたそうだ。
奥平さんは「『賞』と名の付くものは初めて。頑張った結果を評価していただき、自分の成長にもつながった」と受賞を喜び、小山さんは「(受賞が)出演してくれた国際情報学部の21歳の皆さんや八王子の地元の方々、撮影に協力してくれたお店や企業の皆さんへの恩返しにもなった」と話す。
2人は、ゼミの村田教授への感謝も忘れない。小山さんは「動画を初めて見た人にどう伝わるか。他者にどう伝わるかに対する意識の大切さ」を、奥平さんは「自己満足の作品になってはいけない。常に客観視しながら制作する重要性」をとくに指導されたという。
小山公那さんと相方彩音さんは、同じ村田ゼミ生の笠井颯太さんと樋口萌さんの計4人で、2026年1月に表彰セレモニーのあった「第14回OAC学生広告クリエイティブアワード2025」でも、映像作品「一緒に食べると」が企業賞(明治賞)映像部門でグランプリを獲得し、二重の喜びに包まれた。
明治賞は、明治の商品「たけのこの里」「きのこの山」について、「未来の『どっち派⁉』のカタチを表現した広告」が応募の課題だった。「一緒に食べると」は、同社から「描いていきたい未来が体現されている作品でした」と高い評価を受けた。