2023.12.04
茗荷谷、駿河台、小石川の都心3キャンパスが今春に開校して8カ月。多摩と都心の二大キャンパスで、学修をはじめとする中大生のさまざまな活動が活発に進展しています。
茗荷谷キャンパスで学ぶ法学部生2人に、新しい学びの場の紹介とともに、日々の学生生活で感じていること、多摩キャンパスとの違いなど、率直な思いを寄稿してもらいました。
私は法職茗荷谷研究室に所属しており、そこでは法科大学院入試やその先の司法試験に向けた勉強をしています。また現在は教職課程も履修し、以前から興味のあった教育分野について学んでいます。
学食もお気に入りの場所です!
法学部が茗荷谷に移転して早8カ月が経ちました。移転当初は、通い慣れた多摩キャンパスが恋しいときもありましたが、現在はお気に入りの場所や生活の流れも定まってきて、気分新たに学生生活を楽しんでいます。
授業で使う教室の椅子が柔らかかったり、談話スペースが多くあったり、プリンターが多く設置されていたり、キャンパスは吹き抜け構造になっていて、フロアの反対側に友達を見つけることができたり…。紹介しきれない好きなポイントは他にもたくさんあるのですが、私の特によく利用する3つの場所をご紹介します。
多摩キャンパスではぺデ下を抜けてずっと先にあった炎の塔が、入り口から近い地下2階に入り、「学生研究フロア」という名称に変わりました。炎の塔は3階建てでしたが、今は14ある学研連と法職茗荷谷研究室が全て同じ階に集まったので、別の研究室の友達とすれ違うことが格段に増えたのが個人的にうれしいところです。
友達と勉強するときには、ゼミ室の利用申請をして議論の場として使うことができます。ゼミ室には壁3面にホワイトボードが付いていて、そこに議論をまとめることで、よく整理できると感じます。
地下1階の食堂は、映画の「ハリー・ポッター」のような感じがする、照明がすこし暗くて不思議な雰囲気のある場所です。お昼時は混んでいるのであまり行かないのですが、学食は温かくておいしくて、とても好きです。特にスエヒロカレーがおすすめです。
4階にある図書館もお気に入りの場所です。研究室での勉強が行き詰まったら気分転換のために訪れます。教職課程で行う模擬授業の準備のための資料も、私の興味のある児童心理についての本も、レポートを書くときに閲覧するような法律文書は特に多くそろっているので、よく借りています。空いている本棚もまだたくさんあって、これから蔵書はさらに増えていくと思いますので、とても楽しみです!
さて、教職課程につきまして、茗荷谷でも教師を目指すことは十分可能だと思います。教職課程独自の授業も茗荷谷キャンパスで開講されています。茗荷谷には法学部生しかいないた め教職を目指す学生同士の交流こそ多くはないですが、多摩にある教職事務室の職員の方が定期的に「スチューデントハブ」(学内のさまざまなサービスを学生にワンストップで提供する相談・手続きの窓口)に来て、困ったときには相談に乗ってくださいます。
教職と法職の両立は私にとって目まぐるしく、基本的に大学には毎日来て、作業や勉強などをしています。都心に移転して通学時間が短くなったのは毎日通える大きな理由です。また、研究室には自分の定席があって、そこに行けば友達に必ず会えるので、先輩に勉強を教えてもらったり、雑談をしたりと楽しく過ごしています。
移転後も引き続き、法職事務室や教職事務室をはじめ、さまざまなサポートがあって、一層自分の目標に向かって頑張れる環境になったと強く感じています。
地下2階の談話スペースで先輩に勉強を教えてもらっている佐々木望恵さん(左)。
くつろいだ雰囲気だ
充実した環境で学修できているという
入学時は、4年生になるとき茗荷谷キャンパスの近くに引っ越す予定でいました。しかし、引っ越しの手間と、4年次はあまり通学しないだろうということ、1カ月は教育実習で実家に帰省することなどを考慮した結果、引っ越しを取りやめました。
法学部生ですが、文学や教育学の授業が好きな私は、他学部履修制度を活用して多摩キャンパスで文学部の授業を受けたかったという理由もあります。図書館の蔵書数は、多摩キャンパスも充実していて魅力的なので、よく多摩の図書館で本を読んでいることが多いです。
茗荷谷キャンパスの図書館で課題に取り組む芳賀葵さん
実のところ、私の周りの4年生も、引っ越しをしていない友達が少なくありません。今でも多摩キャンパス近くに住んでいる友達同士で集まって楽しく過ごしています。近所に友達が大勢いる環境は、卒業後はなかなかあり得ないと思うので、貴重な時間を大切にしながら、残りの学生生活を送りたいと思っています。
4年生になり、前期は茗荷谷キャンパスと多摩キャンパスにそれぞれ週1回ずつ通う予定にしていましたが、6月末まで就活を続けて、面接の予定が入ることが多く、満足に通学できませんでした。就活への取り組みに、先生方が理解を示してくださり、ご配慮いただけたことは大変助かりました。
就活は基本的に都心で面接があり、1時間以上をかけて向かうことが多かったです。「茗荷谷キャンパス近くに引っ越していれば」と感じたのも確かです。ただ、コロナ禍のオンライン面接の導入で就活の形態が変わり、午前中にオンライン面接、午後から通学ということも可能になりました。
対面面接を受けてから通学できるというのも、都心キャンパスだからこそのメリットでした。午前中に対面で面接を受け、その後、茗荷谷キャンパスでオンライン面接を受けたこともありました。多い日は3件のオンライン面接を受けましたが、オンラインはこれからもなくなってほしくないと感じます。茗荷谷キャンパスのスチューデントハブに、オンライン面接を受けられる個室ブースがあるので、そこを利用していました。
茗荷谷キャンパスは多摩キャンパスに比べて、圧倒的にコンパクトです。大学というよりも専門学校やビルといった印象を受けます。地下2階は炎の塔(現在の名称は学生研究フロア)の学生だけが入れるフロアで私は行けないのですが、どんな雰囲気なのかちょっと気になります。
周囲に緑が少ない茗荷谷キャンパスですが、5階には屋上庭園があります。一息つきたいとき、屋上庭園でゆったりとした気分になることができます。
基本的にキャンパスに法学部生しかいないというのも考えようによってはメリットかもしれません。出会う人に授業のことを聞いたりしやすいです。学食は1回しか利用したことがないのですが、後輩に聞くと、混雑で座れないことがあるそうで、何とか改善してほしいと思っています。また、現金は使えずキャッシュレス決済です。
キャンパス移転のデメリットはあまり思い浮かびません。強いていえば、学友会体育連盟の部活動をしている友達が、「授業は茗荷谷キャンパス、部活は多摩キャンパスで、移動の時間を考えて履修を組まないといけない。移動時間もかかる」と悩んでいたことや、キャンパスごとに活動するのか、複数キャンパスにまたがって合同で活動するのかなど、サークルの今後の活動形態が気になります。
4年生の後期は、茗荷谷キャンパスでゼミと教職の授業を履修しています。週2回、茗荷谷に通っているのですが、大学に行くついでに、都心の観光を楽しんでいます。田舎から上京した私にとっては、東京(都心)の何もかもが新鮮で面白いです。
学食で休憩中です!
屋上庭園にて