2023.03.31

世界の中央〈センターステージ〉で活躍を
国際経営学部、国際情報学部から初の卒業生〈Part 2〉

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2019年に開設され、中央大学で最も新しい学修の場である国際経営学部(GLOMAC= Global Management of Chuo University)、国際情報学部(iTL=Information Technology & Law)から、初めての卒業生がこの春、世界のステージへと飛び立つ。コロナ禍の影響もあった4年間で、1期生たちが学修し、体験し、学び得たものは何だったのか。卒業生に綴ってもらいました。

学際的な思考、深く「デジタル」学ぶ科目、実務家の講義…
魅力的なカリキュラムが「財産」を生む
国際情報学部4年 梶山隼利(はやと)

iTLが想定している進路の一つに、「インターネット広告、ゲーム、 配信メディアを開発する企業でサービス・コンテンツの企画、発信を行い、デジタルビジネスの時流をつくる」というものがあります。そのため、iTLのカリキュラムにはデジタルサービスについて深く学べる科目が複数設置されており、特に3年次から選択できる科目ではそ のような業界で働く実務家を招いた講義が多く行われます。

大学入学以前からゲームやアニメといったデジタルコンテンツに興味があり、将来的にはそれらに関われる業界に就職したいと考えていた私にとって、これらの科目は非常に魅力的かつ有意義なものでした。内容としては、ビジネスモデルや歴史のような基礎的なものから、実務家ならではの実体験に基づいた業務についての話まで、幅広く業界を理解するのに役立つものばかりでした。このような科目は後の就 職活動に生きたと感じています。

iTLで学んだ学際的な思考と自分が興味を持つ分野の専門的な学びを仕事に生かしたいと考え、元々興味があったゲーム業界で企業の中核に関われる業務を軸に就職活動を行いました。そして、私自身がゲームを通じてエンターテインメントコンテンツの楽しさや奥深さを知ったことから、より多くの人々に楽しさや感動を伝えたいと思い、ゲームソフトウェアメーカーに入社を決めました。

社内外の人々をつなぐ架け橋の存在に

入社後は、経営側と開発側の橋渡しとなるような社内業務や、会社を取り巻く全てのステークホルダーと会社をつなぐ社外業務などに関わり、さまざまな人々をつなぐ架け橋となる人材になりたいと考えています。

就職活動を終えて思うことは、iTLの文理を問わない複合的なカリキュラムの中で、自分の興味の赴くままに科目を選び学んできた内容は、これからの社会に必要なものばかりだということです。

ITの利活用が急速に発展し続ける現代では、学際的な視点で物事を考えられる人材が至る所で必要とされており、iTLではこのような人材になるための多くのことが学べます。4年間の学びは就職活動のみならず、この先の人生にとっても貴重な財産になると確信しています。

そして在学生の皆さんにはぜひ、iTLの学びを通して、ITとそれを取り巻くルールや世界の動向を最前線で追いながら、自分がこの情報社会でどのように生きていくかを、大学生活という自由に使える時間の中で悩み考えていただきたいです。

皆さんの大学生活が実りのある4年間となるよう願っております。

何かを創り上げ、成し遂げる環境
iTLはキャリアを思い描く学びの場
国際情報学部4年 郡司大河

クリスマスイルミネーションに囲まれて=2022年12月

卒業にあたって、いろいろな感情が込み上げてきます。特に強いのは「あの時、iTLに進学を決めてよかった」という思いです。理由は数多くありますが、今回の寄稿では「自主性」を中心に述べていきたいと思います。

iTLは中央大学の新設学部、新設キャンパス。この春卒業の私たち1期生が最初の卒業生です。入学当初はまっさらなキャンバスに自らの手で絵を描いていくような心持ちでした。

「先輩がいない」「他学部の仲間がそばにいない」ことの心配よりも、「自分で何かを創り上げたい、成し遂げたい」という考えが入学前にあり、iTLはその環境にぴったりでした。

全ては、自分の思い描いているキャリアのためです。大学はそのための学びの場でした 。iTLでは情報、法学、グローバル教養など非常に多くのことを学ぶことができます。私はその中でも情報がもたらす可能性を授業の中で見出し、「IT×ビジネス」の領域で勝負しようとキャリアの軸を決めました。

“弱み”を見せる勇気を持つ

1、2年次はサークル創設とその発展、3、4年次は就職活動にフォーカスしました。私も就活に不安を抱える多くの大学生の1人でした。インターン先で出会う他大学の優秀な学生や、企業からの大量の不合格メール。結果として自分の望む会社に入社することができますが、100社以上エントリーして内定したのは10社ほどでした。

自分自身でPDCA( Plan・Do・ Check・Act)を回して改善できることもありましたが、一番の力になってくれたのは学内の友人たちです。iTLは情報、国際分野など専門的な分野の学問を選択して学べる特性上、それぞれの分野に特化した人がいます。

自分の“弱み”を見せる勇気を出し、私が頼った友人たちは快く手を差し伸べてくれました。

「個人として努力し、成果を上げる」「リーダーシップを発揮し、周囲を巻き込んでの目標達成」「新しい 仕組みや企画を提案し 、実現する」。私はこれらの理由から卒業後の進路を決めました。iTLは決して大きいキャンパス、学生規模ではないですが、小規模学部ゆえの学生間の距離の近さはとても大きなメリットだと感じます。また、いろいろな人と出会うことができ、学びを得ることができます。

人は案外優しいものです。恐れず話しかけてみましょう。学びの場iTLで、後輩の皆さんも自主性を持って未来を切り拓いてください。

大きかった“余白” 「自分たちで環境や機会を作っていく」
学びと思考の幅が広がる
国際情報学部4年 千葉七星(ななせ) 

私がiTLに入学してよかったと思うことは、大きく分けて3つありま す。1つ目は、まだ歴史がない学部であることです。特に私たちは1期生だったので、先輩はいませんし、この学部での時間をどう過ごすか、この環境で何をするかに関する余白はとても大きかったです。

他の大学や学部に行けば、大体は「その環境にあるものを使う」という感覚になると思いますが、ここでは何をするにしても「自分たちで環境や機会を作っていく」ことが求められます。中央大学という潤沢なリソースや一流の先生方を抱える環境下で、自分たちの意見を形にできるという特別な経験をできることが一番の魅力だと思います。

実際に私も、入学してすぐに幹部の一員として仲間と一緒に国際情報学部の学園祭実行委員会を設立しました。学園祭実行委員会の存在意義から書類にして事務室に提出する経験は絶対にiTLでなければできない経験だったと思います。

また、2つ目はここでしかできない学びとその学びの広さです。国際情報学部では「法学」「情報学」「国際文化」の3軸で学びが形成されています。1つの軸に対し、他の2つの軸の知見を持ちながら多角的な視点を持って学びを深められます。

私の場合は法学を中心に学んできましたが、情報学や国際文化についての知見があれば、単に「これはダメだから厳重な規制をかければいい」という法律目線だけでの運用が今後の社会にとって良いものかどうかについて、多角的かつより実用的に思考する力を身に着けることができました。

学びと思考の幅が広がり、4年間、iTLでの学びに飽きることはありませんでした。

さまざまなバックグラウンド
多様性のある仲間たち

そして3つ目は、iTLにいる仲間の多様性です。

学びの多様性と創造の余地を持つ環境という特徴から、さまざまなバックグラウンドを持つ友人や、自分にはないようなスキルを持っている友人に出会うことができ、「仲間」という要素だけで見てもとても魅力の詰まった環境だったと感じています。年次が上がってゼミでの研究が本格化してきたときには特にこの多様性を体感しました。

私は卒業論文に向けた研究のために判例や政府が発表した文章を読んでいるのに、ある友人はアプリを制作していて、ある友人は海外にフィールドスタディーに行っているというような状況がiTLでは普通です。

自分ではその分野について勉強できていなくても、その分野を専門としている友人から話を聞くと、とても深い話が聞けるのでとても視野が広がりいい経験になりました。

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