2020.12.18

登校できずとも…新たなコミュニティーはつくれる
コロナ禍と対峙~学生記者が寄稿

文/総合政策学部1年 西沢美咲

  • 中大ニュース
  • きょう・あした

社会に未曽有の状況を引き起こしている新型コロナウイルス。中大生の学生生活にもさまざまな影響が生じています。
「HAKUMON Chuo」の学生記者が、悩みや、苦労する中での新たな発見、日々感じていることなど、率直な思いを記しました。

私は2020年春、中央大学に入学しました。といっても、入学式は新型コロナウイルスの影響で中止となり、入学した実感がないままオンライン授業を受けることになりました。

オンライン授業に対する不安もありました。授業に関することなど大事な情報は、ほとんどがオンライン上で発表されていきます。学校に行って、わからないことがあれば周りの人に聞くという、今までの高校時代なら当たり前にできていたことができず、自分で情報収集をする必要がありました。

履修登録では、大学の授業や履修の組み方についての知識もなく困惑しました。幸い私は、高校の部活の先輩に履修について相談できたので、とても助かったのを覚えています。また、SNS上で履修相談に乗ってくださる先輩方が多くいたのも印象に残っています。見知らぬ1年生にも関わらず、親身に履修相談にのってくれました。

SNS活用、履修相談やサークル新歓

学生記者の西沢美咲さん

先輩だけでなく、私たち1年生の“つながり”もできたように思います。同じ学部の人同士で情報を共有したり、わからないことを聞き合ったりなど、キャンパスで会えない中でもSNSを活用して工夫をしていました。

SNS上では、運動部や文化部、サークルなども、オンライン新歓やオンライン説明会といった取り組みを1年生のために企画してくれていました。そこで、先輩方や同級生と交流する中で、オンライン授業の息抜きになっていたような気がします。大学に行けない状態でも、新たなコミュニティーを作ることができると、そのとき感じました。

「今年の1年生は学校に行くことができずにかわいそう」と言われることもあるのですが、私はそんなことはないと思います。私の所属する総合政策学部では英語や第2外国語などの語学の授業が多く、グループセッション機能やブレイクアウトルームを使ったグループワークなどが積極的に取り入れられています。先生がシャッフルでグループを組んで、いろいろな人と意見交換ができるので、ほとんどの人と仲良くなれました。

積極的に「自分から」が大切な姿勢

また、テストの代わりにレポートやプロジェクトを作成して提出する機会が多く、覚えるよりも考えることが増えたと感じています。自分で考えて、それでもわからなかったら先生や友達に相談するというように、「まずは自分で」という姿勢が身に付いたように思います。

こうしたことから、オンライン授業は自分次第で理解を深められ、充実したものにできると感じました。もちろん、実際に大学に行きたいという思いはあります。親身に相談に乗ってくれた先輩や先生方、授業で親しくなった友達と実際にキャンパスで会ってみたい。何の心配もなく通学できるようになったら、教室で先生や友達と顔を合わせて授業を受け、食堂でご飯を食べるというようなキャンパスライフを送りたいです。

この原稿を書きながら、こうした環境の今年だからこそ、「自分から」という姿勢が大切なのではないかと思いました。SNS上のつながりや、授業でのグループワークなど、大学に行けなくても、つながりをもてる場はたくさんあります。そこで、自分からコミュニケーションを図り、交流を深めることが大切でしょう。

先輩方に支えられたり、同級生に助けられたりすることが多くあり、オンライン授業を自分一人で乗り切ろうとしていたら、飽きてしまっていたかもしれません。周りの人とのつながりを大切にしながら、4年間の大学生活を充実したものにしていきたいと思います。

GO GLOBAL!
スポーツ・文化活動
中大スポーツ
Connect Web
Careers