2023.08.07
学生記者 谷井花蓮(総合政策3)
「HAKUMON Chuo」学生記者の谷井花蓮さん(総合政策3)が今年2月、ベトナムの企業でインターン生として活動しました。初めての海外インターンシップで得た経験を報告します。
ベトナムの企業「NIKOMIX」のスタッフと(左から2人目が谷井花蓮さん)
ベトナムの首都、ハノイ市にある企業で今年2月からの1カ月間、インターン生として働くという貴重な経験をした。自分に合う企業とのマッチングを担当する仲介会社との面接を経て、マーケティングコンサルティング/不動産賃貸業の「NIKOMIX」でインターン生として活動できることになった。
「NIKOMIX」のスタッフは15人中14人がベトナム人で、平均年齢は27歳と若い。事前にインターンプログラム生が履修する「海外インターンシップ」という授業を通して、ベトナムの歴史・文化について学び、働くことに対する自分の考えを深めていった。
私はまだ、志望する業界・企業が具体的に定まっていない。しかし、大学の授業でのディスカッションを通じて、仕事をする上で、私自身が「多様な人に会い、コミュニケーションを図ることができる」「自らがチャレンジできる環境が整っている」という2つを重視していることに気付いた。この2つの要素が、海外インターンシップの幾つかの候補地からベトナムの企業を選ぶ決め手にもなった。
インターンシップ初日はとても緊張していた。しかし、職場に入るとすぐに「NIKOMIX」の方々が温かく迎えてくれた。これで一気に緊張が解け、「ここでなら1カ月間、仲良く働いていけそうだ」と感じることができた。
1カ月間で得られたことはたくさんある。まず、「海外で働きたい」と強く思うようになった。それは、自分が慣れない環境において、常に試行錯誤して行動しなければならないことに楽しさを感じたからだ。
ベトナムはもちろん、文化や言語が日本と大きく異なる。「全てがうまくいかない」という状況で、「どうすればうまくいくのか」を自分で考えながら生活することにやりがいを感じた。そういった環境に身を置くことで、成長できるのではないかとも考えた。そのため、就活の軸を「海外で働くこと」に定めた。
インターン生としての経験は、知らなかった自分自身を知る機会にもなった。具体的な仕事の内容としては、顧客の物件内覧への付き添い、不動産業界の市場調査、仲介会社訪問などを担当した。
働き始めてすぐ、自分が「完璧主義」であることに気付いた。頼まれた仕事を自分が納得するまでやりたいと考えてしまう。NIKOMIXは「完璧主義よりもスピード」を行動指針として定めており、決められた時間内に仕事を終わらせるために、細かく計画を立て、時間を管理することの大切さを知った。
今回の経験で、これまで全く関心がなかった不動産業界に興味が湧いた。今後の就活やインターンとして活動する上では、自分自身で可能性や視野を狭めてしまうのでなく、さまざまな業界や企業を視野に入れようと考えている。
多くの人と出会い、とても刺激的な1カ月間だった。アドバイスや指導をしてくださったNIKOMIXの方々や、親切にしてくれた現地の日本人の皆様、支えてくれた家族、一緒に活動してくれた友人たちに、この場を借りてお礼を言いたい。