2025.03.27

〈学生記者卒業記念コラム〉
挑戦する勇気が自分の価値、財産を育む
より自分を理解し、好きになれた4年間
文学部卒業生 島田 莉帆

  • キャリア
  • きょう・あした

不安を抱えて中央大学の門を叩いた4年前。4年後に自分が広報誌の記事を書いていることなど1ミリも想像していなかった。大学生活を経て、今言えるのは「この4年間で自分をもっともっと好きになった」ということである。何が私をそうさせたのか。

 

1つ目は学生記者の経験とSNS運用の仕事。2つ目は家族である。大学生活にも慣れ2年生に進級したのを機に、私は将来について考えるようになった。なんとなくメディア系の仕事がしたいと思っていた夏休みのある日、「HAKUMON Chuo 学生記者募集のお知らせ」というメールが目に入った。

 

「これだ!」と思った。ただ、そのときの私は自分に自信がなく、応募するかどうか、とても迷った。本当にやりたいか、自分にできるのか、いろいろなことを悩んだ。母に相談したり、何日も悩んだりした末に、勇気を振り絞って応募した。無事に学生記者となり、活動をスタートさせたとき、勇気を出して挑戦して良かったと心から思った。

 

2年生の冬にはファッション誌のSNS運用のアルバイトを始めた。学生記者になったときに感じた「勇気を振り絞った先にある、楽しくてワクワクする未来」を思うと、アルバイトには悩むことなく応募できた。選考を受け、仕事を始めることができた。

 

これが今の私を形成する大学時代最大のターニングポイントとなった。仕事をする上での人との関係性の作り方、コミュニケーションの取り方など社会人としての振る舞いや、Webコンテンツの作成スキル、SNS運用のノウハウなどを学んだ。

 

一番大きかったのは、将来なりたい自分と就きたい職業の乖離(かいり)がなくなり、思い描く未来に統一感が生まれたことである。挑戦することの大切さ、勇気を出した一歩が自分の価値・財産となっていくことを学んだ。

 

2つ目は、これまで生きてきた中で一番、家族と共に過ごす時間の長かった学生生活だったため、自分自身を深く知ることができたことだ。母と2人で旅行に行ったり、父や弟と深く語り合ったり、祖父母の家の畑仕事の手伝いなどをした。こうした家族と過ごす時間で、「私が私をより理解し、好きになる」ための要素を得た。

 

自分を好きになることで、周りの人のこともより好きにより大切にしたいと思えた。かけがえのない時間だった。たくさんの言葉を交わすことで、家族でさえもこんなに考え方、価値観が違うのだと改めて気づき、もっと人と会話をして、さまざまな考えを共有したいと思うようになった。

 

この2つのことから、私の4年間は自分自身を理解できた非常に貴重な時間だった。これからはこの4年間で知った自分の個性を生かしつつ、社会人として多くの人と交流することでそれを磨き上げながら、誇れる自分として生きていきたい。きっと希望や光だけでなく、壁にぶつかったり苦しむこともあるだろう。

 

そんなときこそ自分自身の声に耳を傾け、この4年間で学んだ、勇気を出して挑戦すること、自分を見つめ直すこと、周りの人と会話をすること、これを大切にしていきたい。

〈中大ミニQ&A〉

「人思いの人が集まる大学」

学食「全メニューコンプリート」の野望は……

 

Q 中央大学ってどんな大学でしたか

 

島田莉帆さん 私にとってはオアシスでした。温かくてゆったりとした時間が流れ、ホッとした気持ちになれた。出会う人はみんな温かく親切で、「人思いの人」が集まる場所でした。

 

Q 一番お世話になったと感じる人へのメッセージを教えてください

 

島田さん 3年次から所属した考古学ゼミの小林謙一教授に感謝を伝えたいです。卒業論文の完成に向けてご尽力いただきました。考古学の基礎を学ぶとともに、夏休みに山梨県で2日間の発掘作業をしたことは貴重な経験となりました。丁寧にご指導いただき、本当にありがとうございました。

 

Q ほかの卒業生にメッセージをお願いします

 

島田さん 4年間、それぞれの時間を過ごし、それぞれの未来へと羽ばたきます。ぜひ未来が皆さんの思い描くものとなりますように。同じ中大卒業生として私も負けずに頑張ります。

 

Q もう一度、中大1年生に戻れるとしたら、どんな活動をして、どんな4年間を過ごしたいですか

 

島田さん 学食をたくさん食べ、中大のイベントにもっと参加したい。コロナ禍の時期に入学したということもあって、学食には数回しか行けなかった。「全メニューコンプリート」の野望があります!

 

Q 10年後の自分をどんなふうに想像していますか

 

島田さん 全く想像できませんが、理想はあります。悔いのない日々を過ごし、周りの人に感謝して寄り添える人であってほしい。今と変わらず笑顔を大切に、誰かに夢や希望を与えられる人でいてほしい。

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