2025.04.10

「悠久の時が流れる、この場所で」
八王子の豊かな自然 ドローン撮影で紹介
ドローン研究会に学生CMコンテスト審査員特別賞

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多摩キャンパスのある八王子市の魅力を学生の視点で30秒の動画CMとした作品を募集した2024年度「八王子学生CMコンテスト」で、中央大学ドローン研究会(代表=岡大空〈そら〉さん=経済3)の作品「悠久の時が流れる、この場所で」が審査員特別賞を受賞した。八王子の豊かな自然を主に上空のドローンで撮影した映像で紹介した作品だ。同研究会副代表の石原和鷹さん(経済3)は「受賞はうれしかった。上空からの視点にインパクトがあり、評価されたと思う」と話している。

動画CM「悠久の時が流れる、この場所で」より

ナレーションはAIの合成音声

 

 古木のそよぎが何かを語りかけ

 清らかな滝の音に包まれる

 川面に映る空を見つめながら

 こころがすっと軽くなる

 

(動画CM「悠久の時が流れる、この場所で」より)

 

 

動画CMは、研究会のメンバー12人が2024年8月から約3カ月をかけて制作した。コンテスト開催を知ったのは、manaba の学生生活課の掲示板だった。「空からの独自の視点で八王子の豊かな自然を再認識してもらう」というコンセプトやナレーションの内容などについて、メンバー全員が知恵を出し合って決めたという。

 

ドローンを飛ばしたメインの地点は、八王子市上恩方町の体験型レクリエーション施設「夕やけ小やけふれあいの里」の上空。童謡の「夕焼小焼」にちなむ施設で、2001年に「八王子八十八景」に選定されている。このほか、条例で上空の飛行が禁止されている公園や私有地以外の許可が下りた所で撮影にあたり、代表の岡さん、副代表の石原さんと、メンバーの佐藤凜さん(経済3)、黒島康介さん(文2)を中心に編集作業やナレーションの作成に取り組んだ。

 

ナレーションは落ち着いた安定した声として届けるため、AIの合成音声で作成した。実際に聞いてみると、自然な声として耳に響く。知らされるまでAIの音声と気づかない人も少なくなさそうだ。

動画CM「悠久の時が流れる、この場所で」より

「空からの視点で世界はもっと面白くなる」

 

30秒の映像は、山里を俯瞰(ふかん)した光景、小川のせせらぎ、風にそよぐ木々などを映しだした後、「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」のナレーションでエンディングを迎える。

 

総撮影時間はドローンでの撮影(35分)と、ロケーションハンティングを含む地上での撮影を合わせて3時間35分。動画CMは30秒という短時間の作品で、撮影した動画のうち、作品化されたのはわずか0.2%という計算になる。

 

副代表の石原さんは「長時間撮影したので、30秒への編集は困難な作業でした」と振り返り、「ドローンによる撮影に特化したコンテストへの応募も検討していきたい」と、今後の活動に意欲をのぞかせる。さらに「空からの視点で世界はもっと面白くなる」と呼びかけ、一緒に活動していく仲間を募集している。

 

動画CMは都内の大型ビジョンでの放映などで八王子市のPRコンテンツとしても活用される。

動画CM「悠久の時が流れる、この場所で」より

☆中央大学ドローン研究会

 

2023年4月に発足。岡大空(そら)代表(経済3)。会員数12人(2024年度)。ドローンの操作技術の向上を目的に、月2回以上の練習飛行、年3回の特別飛行会や年2回の合宿を実施。これまでに白石城(宮城)、蔵王の御釜(同)などでドローンによる撮影を行った。撮影映像はYouTubeなどで見ることができる。

 

 



 

 

☆八王子学生CMコンテスト

 

八王子の多様な魅力を学生が知り、愛着を持つきっかけとしてもらうことが目的。中央大学を含む地域の大学や企業、団体、自治体など32の加盟団体が連携し、魅力あふれる学園都市の構築に向けたさまざまな活動を展開する「八王子大学コンソーシアム」が主催している。

中央大学ドローン研究会の岡大空代表

石原和鷹副代表

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