2025.03.30
箱根駅伝を走る選手たちを間近で応援した應援團チアリーディング部の一人で、「HAKUMON Chuo」学生記者の谷井花蓮さん(総合政策4)が、應援團の思いを寄稿しました。
チアリーディング部のメンバーたち
真紅の襷(たすき)をかけ、総合5位に輝いた陸上競技部長距離ブロックの選手たちを、中央大学應援團チアリーディング部の一員として間近で応援できたことをとても光栄に感じています。應援團は毎年、往路の1区、5区と復路の6区、10区で2日間にわたり、応援の活動を行っています。
1区の吉居駿恭選手が先頭で飛び出したときは、應援團や沿道の周囲の観客から歓声が上がりました。吉居選手の走りは、ほかの選手に勇気と活力を与えていたと感じました。往路は大手町を應援團専用バスで出発し、テレビ中継を見ながらの移動でした。5区の芦ノ湖畔の応援場所に到着するまで中大の襷が上位でつながり、バス内も非常に盛り上がっていました。
2024年12月の壮行会や記者会見で、5区の園木大斗選手の「箱根を走るために1年間卒業を延期した」という熱い思いを聞きました。より一層応援に熱が入り、往路は2位という素晴らしい結果になりました。私たち應援團も復路に向けて、高揚感に包まれました。
復路の朝は、宿泊先を6時前に出発し、山下りの6区の応援場所に向かいます。着いたときは、すでに大勢の観衆がスタート地点付近や沿道を埋めていました。私たちも応援準備をはじめ、選手が目の前を通るのを待ちました。復路6区の1位校のスタートは8時、その後、往路のタイム差の順に選手が走り出します。
トップの青山学院大の選手を追う中大の浦田優斗選手の姿を、一瞬でしたが見ることができました。必死に前を追う力強い走りだと感じました。すぐ後ろから迫る駒澤大の選手との差もあまりないように感じて、駆け抜けていく浦田選手の方に向かって、必死に応援した記憶が残っています。
第101回箱根駅伝、応援も頑張りました!
谷井花蓮さん
大手町に移動する復路のバス内では、優勝争い、シード権争いを映し出すテレビ中継にくぎ付けになり、中大の選手はもちろん、全ての選手が無事に走り切るように願わずにいられませんでした。
10区の選手たちを待つ大手町は、大勢の観衆が道路を埋め尽くしていました。一年に一度、伝統の箱根駅伝を大勢の人が心待ちにし、本当に愛されている大会であることを肌で感じました。
選手がこの日のために準備し、大きなプレッシャーの中で、懸命に前を向いて走る姿は魅力的で、応援したくなる理由の一つだと思います。私はとくに、中継所で襷をつなぐ仲間の姿が見えたとき、選手が笑ったり、ほっとした表情に変わったりする瞬間が好きです。
私は4年生で初めての箱根の現地応援でした。選手たちの真剣な表情やまなざしを感じ、緊張感の張りつめた間近で見た駅伝はひと味違いました。選手たちは、チームメイトや支えてくれた人、応援してくれている人などのさまざまな熱い思いを背負いながら前に進んでいる。そんなことを感じました。
3カ月前の予選会から始まった箱根への道。私と同じ4年生がチームを引っ張り、目標の7位を上回る成績を収めてくれて、何よりうれしかった。選手一人ひとりが力を出しての堂々たる成績。1~3年生の下級生も活躍し、翌年もとても楽しみです。
結びに、ずっと夢だった箱根駅伝の応援に連れていってくださった陸上競技部長距離ブロックの皆様と、應援團の活動を支えてくださった皆様に感謝を申し上げます。