2025.12.16
準硬式野球部の大山北斗投手(商4)が、2025年10月23日のプロ野球ドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスから8位(育成枠)で指名された。ドラフト指名選手の誕生は中大準硬式野球部史上で初めて。大山投手は同29日に多摩キャンパスで記者会見し、「準硬式野球の選手たちの目標の存在となるよう、後輩に夢と希望を与えられる選手になりたい」と抱負を語った。
指名を喜ぶ大山北斗投手=2025年10月29日、多摩キャンパス
この日、福岡ソフトバンクの山本省吾スカウティングスーパーバイザー、福元淳史アマスカウトの指名あいさつを受けた大山投手は、「コントロールの良さとテンポのある投球が僕の武器で、(米メジャーリーグ・ドジャースの)山本由伸投手のような存在になりたい。謙虚にやっていく」と、プロの世界に飛び込む心境を語った。
球団については、「投手陣が万全で、その中に入っていける選手になりたい。自分が入ることでチームを盛り上げたい」と意気込み、同じ福岡ソフトバンクの育成出身としてメジャーリーグまで上り詰めた千賀滉大投手の名前を挙げ、「まずは支配下登録を目指したい」と述べた。
中大卒業生で硬式野球部OBの福元スカウトも育成枠でプロ入りした経緯があり、「まずはけがをしないこと。けがさえしなければ、さらに良い投球ができる」と支配下登録に向けてアドバイスし、「硬式球に慣れればさらにスピードも上がる」と活躍を期待した。
準硬式野球部の小泉友哉監督は「支えてくれた方々に感謝し、誰もが応援したくなるような、息の長い選手に成長してほしい」と言葉を送った。準硬式野球部で4年間、バッテリーを組んできた若林舜大(しゅんだい)捕手も会見を見守り、「いつも期待に応えてくれたのが大山。プロ入り後もチームに頼りにされる存在になってほしい。プロになる選手の球を受けていたことは自慢です」と喜んでいた。
記者会見する大山北斗投手(中央)と福岡ソフトバンク、中大準硬式野球部の関係者
=2025年10月29日、多摩キャンパス
☆ 大山北斗投手
おおやま・ほくと。沖縄・興南高卒、商学部4年。180センチ、78キロ。右投げ右打ち。三振を奪える最速152キロのストレートやフォークが決め球。尊敬する人は両親と、高校の2学年先輩で「ピッチングも素晴らしく、人柄も温かい」とたとえるプロ野球オリックスのエース、宮城大弥投手。
大山北斗投手(右)と小泉友哉・準硬式野球部監督