中央Days!「読売中高生新聞」掲載

  • 第1回 法学部
  • 政治学科
    公共政策コース4年
  • 佐宗 玲音さん(21歳)

自治体の地域支援を研究

■このコンテンツは読売中高生新聞(2022年12月9日)に掲載された「中央Days!」企画の内容を一部修正して掲出しています。

現場の声聞き論文に

佐宗さんは高校生の時から公務員を志望していて、政治や政策のことを幅広く学べ、公務員になるためのサポートが充実している法学部政治学科に進んだ。入学後、力を入れて取り組んだのが地方自治論だった。
都市化や人口減少などの影響で、地域住民のつながりが薄れていくなかで、佐宗さんは3年生の時、ゼミの仲間とともに「どのように地域のコミュニティを持続していくか」というテーマで研究を行った。
その実態を知るため、四国の人口減少地域の住民や自治体の関係者にヒアリング調査を実施。「コミュニティのリーダーとなる人材を確保・育成することがより重要」という示唆に富む意見を得ることができた。
これをヒントにアイデアを練り、住民同士の関係づくりを促進する方法や、コミュニティのリーダー育成のための仕組みづくり、住民主体のコミュニティ運営を条例化することなどを盛り込んだ提言を論文にまとめた。これを調査に協力してくれた自治体の担当者に見せたところ、「視点が新しい」との評価を受けた。
「行政主体の政策だけでは地域コミュニティの持続可能性に乏しいのではないか」と佐宗さん。そのうえで地方自治論について、「行政がどのような距離感をもって、住民主体のコミュニティ形成を図るかを考えるところが難しく、またおもしろい」という。
就職先は1年生の時から志望していた自治体に決まった。学んだことを生かして、地域の課題解決に取り組む。

HISTORY

幅広く学び バランス感覚養う

高校の日本史の授業で、普通選挙法と治安維持法が成立した当時の時代背景を知り、政治や政策についての関心が芽生えた。メディアを通して触れた米国大統領選挙と東京都知事選の影響もあった。大統領選では2大政党の政策の違いに、都知事選では候補者が掲げる公約に興味を持った。
地方自治と国際政治を両方学びたいという思いをもって大学に進学。3年生から地方自治の研究に取り組んだが、2年生の時には国際政治をゼミで学んだ。地方自治だけでなくグローバルな政治を学んだことで「多角的にバランスよく政治について考える力が養われた」と語る。

Question and Answer

  • Q. アルバイトはしている?
  • A. 人手不足の地域のお手伝い

これまでに新潟県・赤倉温泉や和歌山県・中ノ島、山梨県・河口湖の旅館などでアルバイトをした。それぞれの地域の魅力を体感でき、地域の方との関係づくりにつながることも。

  • Q. 法学部政治学科の“あるある”は?
  • A. 選挙をめぐり学生が議論

選挙のシーズンになると、どの候補者に投票するかで議論が起きる。生活重視か、国の安全保障か…など、それぞれが意見を述べあい、自分の考えもブラッシュアップされる。

  • Q. 法学部内のおすすめ制度は?
  • A. やる気応援奨学金

将来のためのチャレンジをサポートする制度。海外留学や司法試験など、活動に応じた金銭面の支援を受けられる。佐宗さんは、この奨学金で公務員予備校の学費を賄った。

  • マストアイテム

    眠くならないようにガムを嚙みながら勉強するのが、佐宗さんのルーティーンだ。特にお気に入りなのがキシリトールガム。「きっちり通る」で縁起がいいからだとか。ほかに体を動かしたり、声を出したりしながら勉強することも。

スケジュール

※3年次のもの

1 アメリカ政治論 メディア表現論
2 環境政治論 社会保障法
3 予備校 地域政治論 政治思想史 ゼミナール 都市政策論 ボランティア活動
or
趣味
4 メディア政策論
5 政治過程論 マクロ経済学
授業後 予備校 アルバイト 予備校 アルバイト
大学の授業など