中央Days!「読売中高生新聞」掲載

  • 第2回 経済学部
  • 公共・環境経済学科
    3年
  • 西村 有貴さん(22歳)

ビジネスで社会課題解決

■このコンテンツは読売中高生新聞(2022年12月16日)に掲載された「中央Days!」企画の内容を一部修正して掲出しています。

議論重ねプランに

今注目されている公共・環境分野の問題に、経済的な視点からアプローチするのが公共・環境経済学科の学びの特色だ。そのなかで西村さんは、地域の課題解決のためにマーケティングを活用する研究に力を入れている。
マーケティングとは、商品やサービスが売れるための方法や仕組みを作りだすこと。2年生で学んだその基礎知識を踏まえて、3年生では社会課題の解決につながるような新しいビジネスモデルの創案に取り組んだ。
西村さんがゼミの仲間とともに考えたのは、世の中にあまり知られていないマイナースポーツの用具を公園に設置して来園者に楽しんでもらうというもの。公園の活性化や子どもの外遊びが減少しているという問題の解決につなげたい狙いもある。
マイナースポーツの協会に用具を提供してもらい、自治体から公園利用の許可を得ることのほか、費用の算出や、用具を盗まれないための防犯対策などについても綿密にシミュレーションして、プランにまとめあげた。
そこまでにはメンバー間で多くの議論を重ねた。意見を集約するのは難しかったが、自分にはないほかのメンバーの考えを知ることで視野が広がったという。また、アイデアを生む「0から1にする」作業が大変だったとする一方、「自分の発想を形にしていく過程はおもしろかった」とも。
将来は一般企業への就職とともに起業も視野に入れている。机上の学びだけではない、実践的な取り組みが力になりそうだ。

HISTORY

事故きっかけに公的問題に関心

子どもの頃から経済に興味があった。読書好きで、たまたま手にした大人向けの経済入門書から円の価値が変動することなどに興味を持ったという。また高校1年生の時、自転車走行中に路上駐車している車のドアにぶつかる「ドアリング事故」にあい、社会問題への関心が芽生えた。自転車についての政策づくりにも関わるNPO法人に所属し、自転車を安全に利用するための活動に取り組んだ。
経済と社会問題、両方に興味があったことから公共・環境経済学科へ。西村さんは「興味のあることを追求できている」と充実した日々を語る。

Question and Answer

  • Q. アルバイトはしている?
  • A. 家庭教師

中学3年の受験生など3人の生徒を指導している。勉強がおもしろいと思わせることが大切と気づきゲーム感覚を取り入れて、苦手科目を克服させた経験も。「生徒が楽しそうに勉強している様子を見るとうれしいですね」。

  • Q. サークル活動は?
  • A. テニスサークル

初心者で加入したので週1、2回の練習には欠かさず参加している。練習後は仲間とともに温泉施設でゆったり。プチ旅行や合宿に行くこともある。サークルを通じて、仲の良い友だちがたくさんできた。

  • Q. おすすめスポットは?
  • A. ヒルトップ

1~4階まで様々なジャンルの食堂が入っている学食棟。西村さんはその日の気分で店を選んでいるが、お気に入りはうどん屋さん。メニューの食べ比べを楽しんでいる。がっつり食べたい時は大盛カレーをほおばる。

  • マストアイテム

    経済分野の勉強をしていると、聞きなじみのない専門用語や考え方が出てくる。その意味や使い方を調べながらレポートを書かなければいけないため、ノートPCは欠かせない。

スケジュール

1 農業経済論
2 国際公共政策
3 農業経済論 ゼミ 生命科学II
4 国際公共政策 インターンシップ
5
授業後 アルバイト 課題や
SPI勉強
就職活動 アルバイト
大学の授業など