■このコンテンツは読売中高生新聞(2022年12月30日)に掲載された「中央Days!」企画の内容を一部修正して掲出しています。
商学部にはソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)という選択制の講座がある。地域の課題解決のために地域資源を活用した商品開発を目指すもので、小池さんはこの学びに打ち込んでいる。
ミッションは自然豊かなことから「東京都内にある秘境」とも呼ばれる西多摩郡檜原村の活性化だ。観光客の多くが中高年という調査結果から、若者を呼びこむというコンセプトを立案。日本では珍しいルバーブという野菜の栽培農家が村内にあることを知り、SNSでの拡散を狙った「ルバーブサイダー」の開発に仲間と取り組んだ。
栽培農家との関係づくりや飲料会社へのサイダー製造のお願い、「映え」を意識したパッケージデザイン…。そうしたステップを一つずつクリアし、商品を置いてもらうために村内のお店に頭を下げた。
「授業で学んだマーケティングを実践してアイデアを形にし、消費者に届けるところまでできたのは貴重な体験」と小池さん。特になかなか学生が経験できない飲料会社との交渉は、苦労した半面、学ぶことが多かったという。
先月から発売が始まったが、これがゴールではない。採算が合う持続可能なプロジェクトにするのが最終目標だ。そのために発売時に取得したデータから商品のさらなる改善策を練る。
さて、そのルバーブサイダー。見た目はきれいなピンク色、味は「梅やシソのようなすっきりした酸味が魅力」と小池さん。若者世代が村を訪れるきっかけとなるよう胸を膨らませる。
小池さんは中央大学の付属高校の出身。高校3年生の時の学部説明会で、商学部にSEPというプログラムがあることを知り、商品開発などを通して貴重な経験ができる授業に興味を持ち進学を決めた。
学生が商品開発とはハードルが高いと思う方がいるかもしれないが「事前準備はいらない」と小池さん。起業家でもある担当教員の丁寧な指導を受けながら取り組むことができるという。商品を生む難しさとともにおもしろさを実感し「ものを作りだすのは素敵なこと」と小池さん。「いつか自分のアイデアをもとに起業したい」と夢を語る。
有名店なので高いレベルの接客が求められ、大変である反面やりがいも感じている。スキルに応じてレベルアップできる制度があり、向上心にもつながっている。常連さんと会話するのも楽しい。
高校までサッカーをしていた経験を生かして、地元チームで小学生を指導。子どもは集中力が続かないので端的に伝えることを意識している。普段あまり試合に出ていない子が活躍すると何よりうれしい。
風通しが良くて気持ちのいいお気に入りの場所。天気がいい日にはたくさんの学生がピクニック気分で集う。小池さん自身、友だちと行くこともあれば、ひとりでのんびりしたり昼寝をしたりしに行く。
勉強中に眠くなったらどうする? 小池さんは眠気を我慢するより15~20分くらい短い睡眠をとるタイプだとか。その時使用しているのがホットアイマスク。気分がリフレッシュして、また集中できる。
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