AIが同時通訳して
くれる時代が、
すぐそこまで来ている!?
Professor
Voices
教員インタビュー
理工学部 難波 英嗣 教授
グローバル化が進んだ現在、日本国内にはさまざまな国の人々が滞在・生活しています。
それに伴い、各種サービスにおいて多言語への対応がより一層、求められるようになりました。
人の手による翻訳のほか、コンピュータによる機械翻訳は以前から活用されていたものの、翻訳の精度が低く、ユーザを混乱させることもしばしば。中には、災害発生時に避難指示を誤翻訳してしまい、トラブルを招いた事例があったのも事実です。
新たに登場したのが、AI(人工知能)を使った自然言語処理による翻訳です。
従来の機械翻訳は、入力した単語や文をあらかじめ設定されたものに置き換えるだけでした。一方、自然言語処理の場合、AIに膨大な量のサンプルデータ(文章)を学習させることで、文脈に応じた翻訳結果をアウトプットすることが可能になります。
近い将来、AI(人工知能)の同時翻訳によるスムーズな会話や、「難解な日本語を簡単にする」といった同一言語内の翻訳も実用化されるでしょう。私たちの研究室では、生活レベルにとどまらず、商業・工業分野での活用も視野に入れて研究を進めています。