環境汚染は
気になるけれど
ペットボトルを
やめられない!?

Professor
Voices

教員インタビュー

総合政策学部 篠木 幹子 教授

「生活の利便性」と
「地球環境への配慮」。
両立できない問題に直面したとき、
どう考えればよいのでしょう?

両立できない問題に悩む
「社会的ジレンマ」

「遊びたい、でもよい成績をとりたい」のようなジレンマを抱えたことはありませんか?
「成績が悪い」のは個人の問題ですが、もし個人の行動が社会に負の影響を及ぼすことだとしたらどうでしょうか。
例えば、手軽に飲めるペットボトルは便利ですが、一方でペットボトルは環境汚染の一因とされています。それを知っていても、「自分一人なら影響はない」と、買ってしまう人も多いでしょう。
便利な生活は捨てがたい、でも環境汚染は止めなければならない。このような状況を社会的ジレンマと呼びます。

社会調査をもとに問題解決の道を探る

どうすれば社会的ジレンマを解決できるのでしょうか。
一つはルールを作るなど、社会の構造を変えること。もう一つは個人の内面やネットワークに働きかけることです。
問題解決に影響を与える概念の一つとして、ソーシャル・キャピタルが挙げられます。環境問題への関心が高いコミュニティが育つにつれ、環境汚染につながる行為は避けられる可能性があると考えられます。
実社会は矛盾に満ちています。一つの専門分野だけでは解決できない問題が多く、多様なアプローチが求められるからこそ、総合政策学部の 学びが役立つのです。例えば、この学部で学ぶ社会調査は、社会的ジレンマを解決するための一助となります。

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