Faculty of Letters
文学部

多摩キャンパス

人文社会学科

国文学専攻/英語文学文化専攻/ドイツ語文学文化専攻/フランス語文学文化専攻/中国言語文化専攻/日本史学専攻/東洋史学専攻/西洋史学専攻/哲学専攻/社会学専攻/社会情報学専攻/教育学専攻/心理学専攻/学びのパスポートプログラム

DATA

学生数
男子1,913名 女子2,270名
演習科目数
554(1年次115/2年次123/3年次195/4年次121)
専任教員数
98名
早期卒業制度
なし

人と社会を読み解き、
多様な社会に対応できる人材を目指す

文学部の研究目的は、人類がこれまでに生み出してきたさまざまな文化を総体的に学び、あらゆる面から「人間」の意味を追究していくことです。複眼的な視野を身につけ、高度な専門知識とバランスのとれた知性を併せ持つ、個性豊かな人材を送り出しています。

約700の専門科目知的欲求に応える

学生の幅広い知的好奇心に応えるため、あらゆる分野にまたがる約700の専門科目を設置。そのうち約半数は専攻を超えて、自分の興味に合わせて履修することができます。多様な学問を学ぶことで、柔軟な思考力と物事を多角的に捉える視点を養います。

13専攻・1プログラムによる多様な学び

学科とコース制度

人間と社会のあり方を探究する文学部では、幅広い学びの領域を設定。専攻を横断した学びで社会を読み解き、多様な社会に対応できる人材を目指します。

学びの特徴

きめ細かな教育体制を整備

文学部では学生をサポートする体制が充実。なかでも専門図書室を備えた「共同研究室」はレポートや論文作成の資料収集のほか、教員や先輩とのディスカッションの場にもなっています。
Point1

教員との距離が近い専攻(プログラム)別・少人数制

初年次から4年次に至るまで、基礎演習や専門演習(ゼミナール)などの少人数教育が受けられます。それらの科目の中で、歴史から現代の最先端の学問の成果にまで直接触れながら、幅広い教養と深い専門能力を身につけられるように、カリキュラムが構成されています。

4つの資格課程を設置し、各部門のエキスパートを養成

教職課程、学芸員課程、社会教育主事課程、司書・司書教諭課程の4つの資格課程を設置。着実に力をつける実践的なカリキュラムのもと、各部門のエキスパート人材を養成しています。なかでも教員採用試験においては多数の合格者を輩出しています。

「現場で学ぶ」

学芸員課程における「博物館実習」では、総まとめとして全国各地の博物館や美術館で実習を行います。また、司書・司書教諭課程では「スチューデント・ライブラリアン」を中央大学杉並高校に派遣し、学んだ専門知識を図書館運営に役立てています。

文学部から世界を目指す

毎年およそ200人の学生が海外留学・プログラムを体験。そのうち30人程度が半年~1年の長期留学で海外の大学の単位を取得しています。また、毎年50人程度の海外からの留学生を受け入れ、活発に交流。学内にいても国際感覚を磨くことができます。

授業「文学部グローバル・スタディーズ」

世界で活躍できる力と外国語運用能力を含めたコミュニケーション能力の向上を目的とする、文学部独自の派遣プログラムです。国内外で実施する地域研究やグローバリゼーションを主眼とする実態調査・研修活動などを行います。

卒業後の主な進路

■主な就職先(上位30企業・機関)
東京都教育委員会/神奈川県教育委員会/トランス・コスモス/パーソルキャリア/アパホテル/楽天グループ/日立システムズ/マイナビ/群馬県庁/府中市役所/警視庁/積水ハウス/福島県庁/横浜市教育委員会/町田市役所/杉並区役所/国税庁/三井住友信託銀行/ミリアルリゾートホテルズ/綜合警備保障/ソフトバンク/埼玉県庁/調布市役所/川崎市役所/スズキ/リクルート/横浜市役所/ソラシドエア/東京海上日動火災保険/NTTドコモ
■主な進学先
中央大学大学院/大阪大学大学院/早稲田大学大学院/一橋大学大学院

目指せる資格

教員免許/社会教育主事/司書・司書教諭/学芸員/臨床心理士※/公認心理師※/ 社会福祉主事/社会調査士/不動産鑑定士/宅地建物取引士/中小企業診断士 など
※大学院進学など条件があります。

進路グラフ
2022年度就職決定者数
802名※
2022年度進学者数
50

※就職決定者数は、文部科学省の学校基本調査における「就職者」定義に準拠。

専攻紹介

国文学専攻 Department of Japanese Literature

過去とのつながりを知り、未来の自分と世界を考える。

日本語による文学・芸能・文化、そして日本語そのものを研究します。古代から現代に至るまでの間、文字や音声を介し、言葉によって文化がつくりあげられてきました。 その豊かな文化に接し、価値を見極める目を養い、その目で現代、そして未来を見つめられるようになること、それが国文学専攻での学習の目標です。

[卒業論文のテーマ例]

『万葉集』の行幸について/源氏物語における死/天皇の歌から見る百人一首―定家の撰歌意識―/江戸の広告と戯作者/唐十郎論

英語文学文化専攻 Department of English Studies

英語圏のことば・文学・文化に関する理解を深めよう。

英語学、イギリス文学文化、アメリカ文学文化の基本領域から構成されています。これらの領域の専門教育を通して、ことば・文学・文化に関する理解を深め、国際感覚を養います。 また、英語での速読や精読、論理的な文章の書き方、プレゼンテーションやディベートをする方法を実践的に学びます。

[卒業論文のテーマ例]

The Acquisition of Dative Alternation in English by Japanese Learners of English/
日本人と英語母語話者の依頼表現の違いについて

ドイツ語文学文化専攻 Department of German Studies

ドイツ語圏の文化と歴史の光と影から、未来への英知を学ぶ。

ドイツ語とドイツ語を使用する国や、地域の文化を広く深く学ぶことにより、異文化コミュニケーション能力を高め、新しい社会と文化を創造する英知につなげていくことが、ドイツ語文学文化専攻の学びです。 ドイツ語圏の言語・文学・文化・歴史を学び、広い視野から自分の専門にアプローチし分析する力を養うとともに、異文化コミュニケーション能力向上も目指します。

[卒業論文のテーマ例]

Vergleich und Analyse der Kriegsbilder von Otto Dix/ショーペンハウアーとニーチェの幸福感の比較/W.G.ゼーバルト『アウステルリッツ』における語り手の手法/旧東ドイツの日常生活で使われた語彙の分析

フランス語文学文化専攻 Department of French Studies

語学文学文化コース/美術史美術館コース

言葉と文化をアラカルトで学んでもよし、アートを体感するもよし。

フランスという社会が生み出した文化は、世界の各地域で、過去も現在も広く関心を引き、存在感を示しています。 その根源には何があるのか。フランス語を入り口として、「語学文学文化コース」では文学を中心とするさまざまな文化を、「美術史美術館コース」では美術史と美術館について学修します。

[卒業論文のテーマ例]

L'étude des marqueurs distinctifs dans les manuels élémentaires/ フランス英語教育の展望/ギュスターヴ・モロー《若者と死》から見る図像学

中国言語文化専攻 Department of Chinese Studies

高度な語学力と幅広い知識で、中国の諸事情を正確に理解する。

中国という巨大な隣国を正確に理解するために、語学運用能力を養い、人々の暮らし・考え方の背景となる歴史や文化について、幅広い知識を修得。 現地に関するさまざまな情報を自分の目と耳で確かめ、適切に分析することを目指します。持続的な関心を持ち理解を深めることは、他者の立場から見える自分に気づく自己形成の一環となります。

[卒業論文のテーマ例]

陶淵明研究/『三国志演義』について/中国語の膠着語化現象について/庭園から見る中国と日本の美意識の違い/ 北京を舞台とするイタリアオペラ『トゥーランドット』の変遷/香港人アイデンティティに対する考察

日本史学専攻 Department of Japanese History

歴史的視点から物事を捉える目と頭を養う。

温故知新。歴史を学ぶことによって新しい知恵が生み出される。大学で日本史学を専攻することは、歴史的視点から物事を捉える目と頭を養うことを意味します。 文献史学や考古学を深く学ぶことで、日本の歴史を自ら解き明かす力を身につけ、社会の方向性を見据えながら、自分の歩むべき道を見つけ出しましょう。

[卒業論文のテーマ例]

縄文中期から後期初頭の理甕の様相/古代における穢観念について/中世の村落と寺社/ 幕末期における相模国被差別民の諸相/品川宿における天皇東幸/二・二六事件後の政局変化

東洋史学専攻 Department of Asian and African History

現代社会の成り立ちを、アジアから、歴史から考える。

歴史学とは、現代社会が今ある姿になった経緯を理解するための学問です。 国際社会が抱えている多くの問題を解決するために、そして、これからの世界で日本の国や企業・人が真に成功するために、アジアの社会を形づくった歴史を理解しなければなりません。 その手段となる語学力の向上と、透徹した歴史認識の養成に力を注いでいます。

[卒業論文のテーマ例]

イスラーム復興における原初期の思想の伝播の要因/上海租界の形成/中央アジアとイランの工芸について/ アンコール王朝末期の交易品の流通について/漢代において女性であることとは

西洋史学専攻 Department of European and American History

西洋の歴史から、世界をどのように見るかを考え問題提起する。

「西洋」の歴史を学ぶということは、単に遠い国々や地域の歴史を知ることではなく、私たちが「西洋」を、そして世界をどのように見るかを考え、問題を提起することです。 西洋史学専攻では、多様な教授陣とカリキュラムを用意して、できる限り柔軟に、世界史的視野で、皆さんが自分なりの「西洋」を発見する手助けをします。

[卒業論文のテーマ例]

古代オリエント世界における王権と動物の関係性について/古典期アテナイのディオニュソス祭儀/ 中世前半における聖俗秩序のあり方/初期フランドル絵画における聖人と寄進者

哲学専攻 Department of Philosophy

よくわからないことの多い謎に満ちたこの世界に、立ち向かう学問。

いつの間にか生まれて、苦労して生きていき、そして最後には死んでしまう。このことにどんな意味があるのでしょうか。 この〈わからなさ〉を出発点として、昔からさまざまな哲学者たちが悩み苦しみながら、考えてきた問題群があります。そんな問題について本を読み、みんなで議論しながら、4年間じっくり付き合ってみませんか。

[卒業論文のテーマ例]

人工知能に魂はあるか―プロティノスの哲学による考察―/規範主義者富永仲基/ ベルクソンとバシュラールの時間論―質による一元論と量による多元論―

社会学専攻 Department of Sociology

コロナ後の社会を構想しよう。

社会学専攻では、現代社会を〈Global〉グローバルに見渡しつつも、〈Clinical〉微細に臨床的に観察し、〈Visionary〉未来を見通す知を養います。 国内外で実際に社会調査する実力を養成し、社会を理論的に考察するトレーニングに力を入れており、ビジネス・行政・マスコミ・研究職・NPOなど幅広い分野に卒業生を送り出し続けています。

[卒業論文のテーマ例]

ごみ山の「仕事」:カンボジアのごみ山が果たす社会的機能/子ども食堂は地域コミュニティに何をもたらしているのか:川崎市における5つの事例より/ 観察者化から参加者化へ:バーチャルYouTuberのファン文化から見る、流動化社会における関係性の楽しみ方

社会情報学専攻 Department of Socio-Informatics

情報コミュニケーションコース/図書館情報学コース

「情報」という切り口から見える現代社会の面白さ。

メディアや情報が鍵を握る現代社会に対応できる学生を育てます。情報コミュニケーションコースではメディア・コミュニケーションやメディア文化、 社会心理学を理論的・実証的に学び、社会調査やデータ処理の実践力も修得。 図書館情報学コースでは、理論と実践の両面からシステムエンジニアやライブラリアン(司書)等情報管理のスペシャリストを養成します。

[卒業論文のテーマ例]

「アイドル」の結婚は許されるのか?/視聴者が離脱しない動画広告とは/ネット炎上の現状と今後の展望/公共図書館における電子書籍貸出システムの改良普及の考察/感性キーワードによる小説分類

教育学専攻 Department of Education

学校だけでなく社会の中で、人が育ち、学び、生きることを問う。

教育学は学校教育だけではなく、家庭教育や生涯学習など社会のさまざまな場面で、子どもから高齢者に至る人間の成長を対象にした学問です。 教育学は総合的な社会科学なので、哲学、歴史学、政治学、経済学、心理学、社会学などとも関連しています。 また、現代の教育問題のトピックや外国の教育事情などについても学ぶことができます。

[卒業論文のテーマ例]

非行少年の家庭的な支援/幼児期における「死」の伝え方/小学校の英語教育における社会連携の意義/ 児童館の機能と地域的意義/横浜市における多文化共生に向けた教育の取り組み

心理学専攻 Department of Psychology

自分の中にある常識を根底から覆し、新しい「知」を提供する。

心という目に見えないものを客観的に捉えるために、心理学では実験・観察・質問紙調査などの方法や数学を用い、科学的な真実を追究します。 その一方で、心理学では一人の人間を、対話を通して深く理解しようとします。あなたは科学的な「知」を身につけつつ、実践の中で出会った他者の言葉に対し思索を重ねることになるのです。

[卒業論文のテーマ例]

非共感覚者における共感覚性の検討/第二言語の分節化におけるシャドーイングの効果/白色文字と有彩背景色の組み合わせにおける視認性

学びのパスポートプログラム Interdisciplinary Studies Program

社会文化系/スポーツ文化系

領域を横断しながら自ら学びをデザインし、人や社会を読み解く。

激変する現代社会の諸課題を読み解いていくには、さまざまな学問分野の基礎を学び、それらを相互につないでいく自由な発想が必要です。そのような発想をもつ人を育てようとするのが、この「学びのパスポートプログラム」です。入学前に「社会文化系」と「スポーツ文化系」どちらかの系統を選択し4年間自分だけのオリジナル・カリキュラムで学びます。

[モデル履修例]

舞台芸術/世界遺産/ミュージアム/国際関係/心の健康/身体の知/ 認知科学/スポーツ文化/スポーツ指導/アウトドア など