医学者証言を 覆せ 弁護士 松波淳一の 闘い

医学者証言を 覆せ 弁護士 松波淳一の 闘い

中央大学 法と正義の資料館

画像:松波淳一家所蔵資料

富山地裁での全面勝利判決を勝ち取った被害民と弁護士団

1971年6月30日、富山地裁での全面勝利判決を勝ち取った被害民と弁護士団
『イタイイタイ病勝訴50周年立入調査50回記念写真集』(2021)より転載。

三井はただちに被害の保障せよ!

「三井はただちに被害の保障せよ!」(イタイイタイ病対策協議会所蔵)

A Message from the Museum Director

ごあいさつ

法・正義というものは、当然にそこにあるものではありません。その実現のためには、行動が必要です。法と正義の資料館の企画展では、法・正義の実現のために人生をかけた人々に焦点をあてて展示をしております。

イタイイタイ病弁護団の中心として活躍された弁護士松波淳一氏はイタイイタイ病裁判で被告側にたつ科学者・医学者の証言を反対尋問で覆し、公害裁判のあり方をも変える勝訴判決を獲得することに成功します。その後は、スモン病、水俣病弁護団等の公害裁判に携わり、一貫して被害者救済にご尽力されました。

当館では、こうした松波弁護士の活動を紹介するため、当館開館にあたり松波氏からご寄贈いただいた蔵書をはじめとする多くの貴重な資料を活用して、第1回の企画展として「医学者証言を覆せ 弁護士松波淳一の闘い」を実施して参りました。この度、この企画展をさらに広く、日本中の皆様に知っていただきたいとの思いから、インターネット企画展という形で装いを新たにして公開していくことに致しました。 本展では、松波淳一弁護士のイタイイタイ病裁判などでの取り組みについて、関係資料をもとに紹介します。

本展の公開にあたっては、イタイイタイ病対策協議会の関係者の方々をはじめ、多数の方々にご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

2025年2月吉日
中央大学 法と正義の資料館館長
大貫裕之

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