卒業生
インタビュー

厚生労働省(総合職・事務系)
【内閣官房 全世代型社会保障構築本部事務局
(併)孤独・孤立対策担当室】

村山 麗以菜さん

2018年 文学部人文社会学科
埼玉県立越ヶ谷高等学校出身

子どもたちに「未来は楽しい」と


胸を張って言える社会をつくりたい

学生のころ、エミール・ゾラの『居酒屋』を授業で学び、「過酷な労働と劣悪な生活環境から逃れるように酒を飲んでいる社会は、今の日本も大して変わらないじゃないか」と思ったことがきっかけで、国内の労働問題に関心を持ちました。最初に配属された厚生労働省の労働基準局では、働く人の安心や安全を守るため、長時間労働の是正や多様で柔軟な働き方の実現に取り組んでいます。現場や当事者の声を直接いただく機会にも恵まれており、学ぶことが多く刺激に満ちていました。一方、現在配属されている内閣官房は全省庁からの出向者で組織されており、機能的には全体を総括するような役割を持っています。

全世代型社会保障構築本部事務局では、看護や介護、保育といった現場で働く方々の処遇改善の方針をまとめたり、男女が希望通り働ける社会づくりや子育て支援といったテーマについて検討しています。官邸・各府省庁・永田町などの関係するステークホルダーが増え、1年目の頃とはまた違った視点の学びがあり、楽しいです。

公務員の仕事は、働くことや生活の保障を通して、広く人々の暮らしを支える国の施策に最前線で関わることができ、どの部署でもやりがいは計りしれません。私としては、今後も見識を広げながら、労働分野に関わる仕事をしたいと思っています。自分に合った学び方ができる中央大学で見つけた“初志”を貫き、「大人になったら楽しいよ」と、子どもたちに胸を張って言える社会をつくりたいと邁進していきます。

村山 麗以菜さん