卒業生
インタビュー

独立行政法人国際協力機構(JICA)

藤井 輝明さん

2007年 総合政策学部政策科学科卒業
東京都立成瀬高等学校出身

前提にとらわれず、仮説を立てて検証すること、


相手の立場からも考えることが習慣として身につきました。

高校時代、難民や紛争といった国際的な問題に漠然と関心を抱いており、この総合政策学部なら広い視野で学べるのではと思い進学しました。卒業後、日系商業銀行にて国内外で勤務した後、国際協力機構に入構し、現在はタンザニアで経済・産業開発分野を担当しています。

在学中の学びで最も役立っているのは、経済哲学思想を学ぶゼミで訓練した “ものごとを深く考える” という姿勢です。ものごとの前提自体を時に問い直し、検証を行うことの大切さを、指導教員や、ゼミ仲間との議論を通して学びました。現代はインターネットで調べれば一定の解答は得られます。私が働く途上国の地方・農村部でも、銀行口座はなくても携帯電話は持っているという人が珍しくありません。世界中、どこにいても情報にアクセスできますが、情報を判断し有益なものとするかどうかは使い手にかかっています。その点で深く考えることの大切さは、今後も変わることがないと思います。

また、日頃接する途上国政府の高官、国際機関などの関係者は各分野のエキスパートであることが多く大変ですが、粘り強くものごとを深く考えていくことでさまざまな課題に対応していきたいと思います。 この先も、自分の軸となるインフラ開発や経済学の知識を深めると共に、語学力の研鑽に努めながら、公共セクターから「より良い世界」に貢献していきたいです。