国際情報学科
[ 国際情報演習Ⅰ]
ゼミではセキュリティの感度を高める。事案が多発するアメリカの司法省が公開している起訴状を読み解き、グループごとに発表する。
企業のシステムに侵入して機密データを窃取し、身代金を要求する犯罪計画を取り上げた発表では、犯罪シンジケートについても考察した。
海外の技術や法制度の最新動向を把握する一環としてサイバー犯罪を扱う。
日本ではあまり報道されないが世界的にサイバー犯罪の手口は進化する一方。事案の理解を通してセキュリティ感覚を涵養する。
松崎 和賢 准教授研究分野:制御システムセキュリティ、ソフトウェア工学
サイバー犯罪の事案を調べるなか、しばしば聞く名前が「ラインX」。
諜報機関のコードネームと推測されるが、ドラマで展開されるような出来事がリアルに起きるとは。
日本のデータ流出は電話で誘導して情報を聞き出すなど、アナログなケースも散見される。
今後はSNSやメールアカウントの乗っ取りなどデジタルに移行するのだろうか。
機密データの窃取を狙った犯人は実行前に逮捕。刑事告発文では背後の組織の存在を示唆しており、今回の未遂事犯は氷山の一角に過ぎないのかもしれない。
国際的にもサイバー犯罪は世界各地で発生している。
だが、サイバー犯罪といっても、結局は「人」が関与。「ヒューマンハッカー」という言葉もある。
有名人のアカウント乗っ取りや、愉快犯による公聴会ジャックも人の心の闇から発生したもの。そうした面でも興味深い。
守屋 杏香
国際情報学科 2年
神奈川県立希望ケ丘高等学校出身
1年次の「基礎演習」は大学で研究活動を進める際に必要となる基礎力を養うことがテーマ。
ディベートやディスカッションにも挑戦します。
2年次以降は「情報基盤」「情報法」「情報実践」「グローバル教養」の4分野それぞれの理解を深め「卒業論文」・「卒業制作」に繋げます。
◯AI・ロボット法に関連する諸問題と解決策についての研究。法律学の知識、技術の仕組みなど、多面的に課題を捉え解決策を提示する能力を養成します。
◯情報システムや情報ネットワークの知見を使って、社会の役に立つアプリケーションやサービスをつくる研究。企業と連携した研究などを企画。
◯情報をめぐる変化がグローバル・ガバナンスにもたらす諸問題と解決策についての研究。情報に関する技術面・法的側面の知見を活かして考察します。
学生数 | 248名 女子197名 |
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専任教員数 | 21名 |
演習科目数 | 80※(1年次20/2年次20/3年次20/4年次20※)※予定 |
早期卒業制度 | なし |
国際情報学部での学びを通じて、ICT社会における「情報」と「法」に対する理解を深める。
今の社会で起きている諸問題の分析、これからの社会で起こりうる諸問題の予見、これらの諸問題を解決に導く能力が身につきます。
将来は、情報系企業はもとより、各業界の企業の広報部門や法務部門など、幅広い業種・分野での活躍が期待できます。
情報を駆使して世界を変える
ICT系グローバル企業
海外のICT企業で、さまざまな情報サービスの開発・運用を行うプロフェッショナル
社会に向けて情報を発信する
マスコミ業界
SNSでのコミュニケーション、デジタルジャーナリズムに必要な情報収集・発信方法を理解したメディア関係者
情報分野の国際標準を構築する
国際公務員、国際機関職員
GDPR(一般データ保護規則)など、グローバル機関で個人情報を適切に扱う知識を修得したスペシャリスト
ICTと法律の知識を活かす
各種民間企業
基本的な情報の概念および基礎知識、法律などの知識を修得し、企業のセキュリティ部門で活躍する技術者を管理できる人材