おわりに Epilogue

おわりに

現在、四大公害は、教科書の中で教えられる過去のものとなったと思っている人も少なくない。しかし、その苦しみは終わらない。人権侵害を受けたにもかかわらず、今なお救済を受けられない人々がいる。公害以外にも、無数の問題が依然として存在する。また、新たに生じ続けている。保障制度ができても、救済を受けられない人々がいる。

国や時代を超えて実現されなければならない正義がある。何があっても守るべき人権がある。これは、人類が長い時間をかけて培ってきた崇高な思想である。この思想を、我々はこれからも力をあわせて発展させていく必要がある。また、正義の実現、人権の保護のため、行動していかなければならない。

松波淳一は、これを体現した弁護士といえるのではないだろうか。

松波淳一(当館蔵)

謝辞

本展の開催にあたり、多くの方々ならびに関係機関にご指導・ご協力を賜りました。ここにご芳名を記し、深く感謝を申し上げます。

(順不同・敬称略)

  • 松波淳一
  • 松波郁子
  • 松波太郎
  • 奥野善彦
  • 藤川 賢
  • 西村隆雄
  • 坂東和郎
  • 江添良作
  • 平岡孝進
  • 小松雅子
  • 一般財団法人神通川流域カドミウム被害団体連絡協議会
    イタイイタイ病対策協議会