Eventイベント

研究支援室

イノベーション・ジャパン2017~大学見本市&ビジネスマッチング~に本学から7件の研究成果を出展します

日程
8月31日(木) 9:30~17:30、9月1日(金)10:00~17:00
場所
東京ビックサイト 東1ホール
日程
8月31日(木) 9:30~17:30、9月1日(金)10:00~17:00
場所
東京ビックサイト 東1ホール
内容

 下記のとおり、「イノベーション・ジャパン2017 ~大学見本市&ビジネスマッチング~」が開催されます。

 イノベーション・ジャパンは、大学等の研究成果を社会に還元するきっかけの場として毎年2万人以上の企業関係者が来場する、日本最大の産学マッチングイベントです。厳しい審査の結果、本学からは7件(防災分野1件、情報通信分野1件、ライフサイエンス分野1件、装置・デバイス分野2件、医療分野2件)の研究成果が採択され、出展することとなりました。

 当日は、教職員および実際に研究を担当している学生が説明にあたります。

 イノベーション・ジャパンにお越しの際は、ぜひ中央大学のブースへお立ち寄りください。

■出展内容

《防災》液体輸送車両の液動による危険性を排除するための制振装置の開発

総合政策学部 教授 平野廣和

 ISOタンク搭載トラックが、ブレーキなどの制動操作を行った際に発生する内容液の揺動を抑制でき、かつ取外し可能な浮遊型の制振装置を開発し、その効果を定量的に実証しました。従来では内容液の揺動が運転操作に重大な影響を及ぼし、事故に繋がる危険性がありましたが、制振装置を入れることで、内容液の揺動を抑制し、かつ安全性が向上し、さらに、トラックへの負担が軽減されることから燃費が向上しました。

 本研究の特徴は、大学を仲介者として全くの異分野企業が手を組んだ新たな展開研究であり、既に確立された貯水槽の耐震技術を全くの異分野であるISOタンクの液面揺動を抑えることに転用できたことにあります。

リンク:http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~hrsk/

 

《情報通信》人間の矛盾を改善できる人工知能ロボットの推論コア

理工学部 教授 鈴木 寿

 曖昧推論の上位代替な汎用手法となりうる、多段階推論の一貫性が保証された多値論理系のコアプログラムを提供します。有限個の原子論理式(命題記述子)に対し、論理式と目標真理値からなる知識群が与えられたとき、原子論理式のとる論理値を準最適化後、任意の論理式の真理値を瞬時に計算する形態で良質な推論を行います。「風が吹けば桶屋が儲かる」ような誤推論はなく、ヒューリスティクスに応じて結論の真偽の程度が変わるなどの欠点もありません。統計情報から決定論的に推論を行うことができ、医用人工知能のプラットフォームの記述系にも好適です。

リンク:https://sites.google.com/site/cyberneticslaboratory/home

 

《ライフサイエンス》人工酸素運搬体製剤”ヘモアクト™”

理工学部 教授 小松 晃之

 生体内で酸素輸送のできる新しい人工酸素運搬体製剤として、ヘモグロビンの分子表面にヒト血清アルブミンを結合した“ヘモアクト™”を開発しました。赤血球代替物(組織への酸素輸送液)や酸素治療薬(虚血部位への酸素供給液、移植用臓器の保存液)としての応用が期待されます。合成法は簡便で、収率は高く(~100%)、特殊な製造装置は一切必要ありません。分子構造は明確、酸素輸送能力に優れ、酸素親和性は調節可能、血液適合性も高い。動物実験により、高い安全性と血中滞留性が実証されています。

リンク:http://www.chem.chuo-u.ac.jp/~komatsu-lab/

 

《装置・デバイス》自身の温度を自在に制御可能なCO2吸収ユニットの構造と実際の作製

理工学部 教授 大石 克嘉

 Li4SiO4とLi2CuO2酸化物は高速度でCO2を吸収可能な物質ですが、その高速CO2吸収温度領域は600℃~700℃に限定され、また、再度利用するためには、一旦吸収したCO2を放出させるために700℃以上の温度領域が必要です。このように、Li4SiO4とLi2CuO2のCO2吸収能は限定的であり、利用が制限されます。

 本技術は,我々がCO2吸収材の温度を常温~1000℃の温度領域で自在に制御可能な構造をもつCO2吸収ユニットの実際の作製に関するものです。

リンク:http://sschems.chem.chuo-u.ac.jp/612www/index.html

 

《医療》衣服の上から筋活動量を検出するセンサと医療福祉向けの柔軟なロボットスーツ  理工学部准教授 諸麥 俊司

 開発した筋活動量センサとロボットスーツを展示します。

 筋活動センサは筋肉の活動に伴う硬さの変化を経皮的に検出することで、収縮レベルの推定値を得ることができます。特徴としては衣服の上から使用できること、位置決めが容易であること、疲労の影響を受けないこと、機能的電気刺激下で測定ができること、などが挙げられます。

 この他、研究室で開発する柔軟なロボットスーツもいくつか展示します。病気の治療や障害者の日常生活支援、機能回復訓練等での活用を目的としています。

リンク:http://www.elect.chuo-u.ac.jp/moromugi/

 

《医療》ウェアラブル血圧脈波計測デバイス

 理工学部准教授 土肥 徹次

 ウェアラブル血圧計測デバイスとして、カフを使用しないトノメトリ法による血圧計測手法へMEMS 3軸力センサをアレイ化して適用します。MEMSセンサを複数使用することによって、多少動いていても補正可能な体動キャンセル機能や、多少ずれても使用できる計測範囲の拡大を行います。これらの機能を腕時計のようなウェアラブルデバイスとして統合し、計測されたデータをBluetoothでスマートホンへ転送し、さらにクラウド上に蓄積することで、日常的な健康管理にも使用できるウェアラブル血圧計測デバイスの実現を目指しています。

リンク:http://www.msl.mech.chuo-u.ac.jp/

 

《装置・デバイス》ダイレクトインテリジェントサーボアクチュエータ(DDISA)の提案

理工学部 助教 長津 裕己

 現在、ロボット技術は自動化機器を始めとした産業用途のみならず、医療福祉や娯楽といった分野においても重要な技術となっており、これに伴い、複雑な動きが要求されると同時に、高い精度も要求されています。このような要求への解決策として、減速機を用いないダイレクトドライブモータの利用が挙げられます。当研究室ではダイレクトドライブモータに対し、筐体内部に制御機構を内包した新しいアクチュエータとして、ダイレクトドライブインテリジェントサーボアクチュエータ(DDISA) を提案しています。

リンク:http://www.elect.chuo-u.ac.jp/hlab/

 

■その他

詳細は以下のリンク先をご覧ください。

リンク:イノベーション・ジャパン2017~大学見本市&ビジネスマッチング~

参加費

無料

企画実施名義

主催:科学技術振興機構(JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)