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概要
 本研究ユニットの目的は、人間の食品認知に関する過程を定量化、可視化し、産業応用に資する手法を開拓することである。特に、思考パターンを可視化し、商品開発に活用するサイコメトリクスマーケティング法の研究開発に重点を置く。この推進に当たっては、株式会社サイゼリヤとの綿密な連携を通じ、食品・外食産業の現場におけるニーズを重視した産学一体のインタラクティブな研究開発を実践する。
本研究ユニットはサイコメトリクスの産業応用研究を実践する。サイコメトリクスは、心(サイコ)の計量学(メトリクス)する学問である。この名が示す通り、サイコメトリクスにおいては、ヒトの心を測る物差しとして、複数の項目からなる心理尺度を設定する。一つ一つの尺度は、概念に相当する。数百人規模の質問紙調査を行う。この結果に対し、分散分析、回帰分析、構造方程式モデリングといった多変量解析を行い、心の中における概念の流れを明らかにする。つまり、思考の過程を可視化する。本研究の主たる対象は、食品の認知、すなわち食認知である。個々の食品にとどまらず、メニューアイテム、メニュー全体、店舗、サービス、食事シーンなど、食認知に関わる多様な要因を取り扱う。個々の研究手法を、その実践を通じて体系化し、サイコメトリクスマーケティングを有用な研究開発手法として確立させることを目指していく。
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