人文科学研究所68.『英国ミドルブラウ文化研究の挑戦』
2018年3月26日発行
中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部発行
本体価格5,100円(税別)
ISBN 978-4-8057-5352-1
目次 | |
序 | 井川 ちとせ 武藤 浩史 |
第一部 階級横断性と居住空間 | |
『息子と恋人』の中のミドルブラウ ―階級横断的大衆教養主義の構造─ | 武藤 浩史 |
ミドルブラウ文化と郊外と植民地 ―ジョージ・オーウェルの初期小説─ | 近藤 直樹 |
ポピュラー・アイコンか、偉大な芸術か ―L・S・ラウリーの工業風景画にみるミドルブラウ性─ |
福西 由実子 |
第二部 歴史とイングリッシュネス | |
旅するミドルブラウ ―H・V・モートンとイングランドの再発見─ | 見市 雅俊 |
ジェイン・オースティンのミドルブラウ性 ―へイヤーの『アラベラ』における保守とモダニティの間─ |
小川 公代 |
エリザベス・ボウエンの『日ざかり』と〈中間〉の力学 | 長島 佐恵子 |
ピクチャレスクな都会のイングランド ―ニコラウス・ペヴスナーと第二次大戦後のミドルブラウ・タウンスケープ─ |
木下 誠 |
第三部 女性作家とミドルブラウ | |
ジャズはミドルブラウ音楽か? ―『幕間』におけるアメリカ文化の受容とイングリッシュネス─ |
加藤 めぐみ |
「一つの世界の市民」としての映画観客 ―『クロースアップ』誌と映画『サウス・ライディング』にみられるブラウの戦い─ |
松本 朗 |
あるミドルブラウ作家の挑戦 ―新たな秘密の花園を求めて─ | 前 協子 |
第四部 読者と受容 | |
戦間期における新たなミドルブラウ読者層の創成 ―ふたつの『デイリー・メイル』の連載小説を手掛かりに─ |
渡辺 愛子 |
ジェイムズ・ボンドはミドルブラウ文化の夢を見るか? ―イアン・フレミング『カジノ・ロワイヤル』と批評の課題の棚卸し─ |
秦 邦生 |
「ミドルブラウ」ではなく「リアル」 ―現代英国における文学生産と受容に関する一考察─ |
井川 ちとせ |