人文科学研究所25.ケルト復興

(表紙カバーより)
ジョージ・ムア氏を妖精の女王にひき合わせているW.B.イェイツ氏?マックス・ビアホームによる諷刺画(アイルランド国立美術館National Gallery of Ireland 所蔵)
2001年3月31日発行
中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部発行
本体価格6,600円(税別)
ISBN 4-8057-5318-X
(A5判576頁)
緒言 | ||
第一部 | ||
第1章 | ブルターニュにおけるケルト的なるものの生成 | 原 聖 |
1 | ケルトマニアとブルターニュ | |
2 | 19世紀ブルターニュにおけるケルト的なるもの | |
第2章 | 「土地戦争」前後 | 上野 格 |
1 | 「土地戦争」とは何を指すか?時期区分と対立関係? | |
2 | 「土地戦争」または「土地問題」の重要性 | |
3 | 土地法 | |
第3章 | アイルランドにおけるゲーリック・リヴァイヴァルの諸相 | 小田 順子 |
1 | ゲーリック・リーグ | |
2 | アングロ・アイリッシュの文人たち | |
3 | パン・ケルティック・ムーヴメント | |
4 | アイリッシュ・アイルランダーズ | |
第4章 | 十九世紀アイルランド・カトリシズム?伝統と刷新? | 盛 節子 |
1 | アイルランド・カトリック教会復興の動向と課題 | |
2 | アイルランド・カトリシズムの形成?伝統と刷新 | |
3 | 宗派別制度と宗派共生をめぐって | |
第5章 | 「ウェールズ復興」?1880‐1910年? | 永井 一郎 |
1 | 前史 | |
2 | 文化運動 | |
3 | 自治獲得運動 | |
4 | 自治運動挫折の原因 | |
第6章 | 「ゲールの土地」という観念について?1880年代前半のスカイ島事情を中心に? | 小菅 奎申 |
1 | 19世紀のハイランド概観 | |
2 | 「ゲールの土地」 | |
3 | 1880年代前半のスカイ島事情 | |
4 | 総括と展望 | |
第7章 | イングランドにおける「ケルト」像?雑誌記事を中心に? | 三好みゆき |
1 | 「ケルト」とは何であったか | |
2 | 「黒いケルト」?「ケルト」の人類学をめぐって? | |
3 | 感情的で女性的な「ケルト」?アーノルドの『ケルト文学の研究』をめぐって? | |
4 | 「ケルト」と大英帝国 | |
第8章 | 言語・人種・国民?19世紀末のアイルランド系アメリカ人? | 松本 悠子 |
1 | ニューヨークのアイルランド系アメリカ人と「愛国運動」 | |
2 | アメリカにおけるゲール復興運動 | |
3 | 「亡命者」とアメリカ市民 | |
4 | アイルランド「人種」 | |
第二部 | ||
第9章 | 薄明と喧騒と?アイルランド文芸復興の揺籃期をめぐって? | 松村 賢一 |
1 | 『オシアン』からオシアンへ | |
2 | ベッドフォード・パークから薄明の中へ?発端への旅 | |
3 | クール・パークから喧騒の中へ?演劇運動の胎動? | |
第10章 | アイルランド演劇運動とW・B・イェイツ?民族文化の再構築? | 木村 正俊 |
1 | ネイションのための劇場 | |
2 | 演劇改革の動き | |
3 | 劇作家集団のダイナミズム | |
4 | アイルランドの俳優たち | |
5 | ナショナリズムと芸術の対立 | |
第11章 | 戦いの喜劇?『ウェイク』が織りなす愛蘭土模様? | 大澤 正佳 |
1 | 「兵どもが夢のあと」 | |
2 | 戦場の喜劇役者 | |
3 | 将軍の死 | |
4 | 歴史とフィクション | |
5 | 愛蘭土「ヘテロ」模様 | |
6 | 「おもしろうてやがて悲しき」 | |
第12章 | 文芸復興と近代小説における想像性?ジョージ・ムアを中心に? | 北 文美子 |
1 | 文芸復興と小説 | |
2 | 文芸復興と小説家ジョージ・ムア | |
3 | 小説というジャンル?反‐文芸復興への布石 | |
第13章 | スコットランドと19世紀末ケルト復興運動 ?「フィオナ・マクラウド」ことウィリアム・シャープの場合? |
松井 優子 |
1 | スコットランドと「ケルト」 | |
2 | 「ケルト」作家フィオナ・マクラウドの誕生 | |
3 | マクラウドとケルティック・ルネッサンス | |
第14章 | アイリッシュ・アメリカンの文字 ?オニールとフィッツジェラルドの「ブラック・アイリッシュ」 |
武藤 脩二 |
1 | アメリカの「ケルト」復興 | |
2 | ブラック・アイリッシュ?オニールの場合 | |
3 | ブラック・アイリッシュ?フィッツジェラルドの場合 | |
索引 |