人文科学研究所24.イデオロギーとアメリカン・テクスト

(表紙カバーより)
ニューヨーク市のブルックリンとマンハッタン島を結ぶブルックリン橋近景。(中央大学経済学部助教授江田孝臣氏提供
2000年3月30日発行
中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部発行
本体価格3,700円(税別)
ISBN 4-8057-5317-X
(A5判320頁)
まえがき | ||
コットン・マザーの戦記について | 根本 治 | |
はじめに | ||
1 | その土地は我らがもの | |
2 | ピューリタンの指導者は嘘と無縁か | |
3 | 指導者たちの土地への関心 | |
4 | コットン・マザーの語り方 | |
5 | 物語への懐疑 | |
19世紀アメリカに蔓延する「疫病」?L.M.チャイルドとH.メルヴィルの接点 | 牧野 有通 | |
はじめに | ||
1 | 疫病という現実 | |
2 | 文明という名の病い | |
3 | 象徴化する「疫病」 | |
4 | 蔓延する狂気 | |
結び | ||
バートルビーの「ある神秘的なる目的 ?バーコヴィッチ的、and/yet反「共和国」的 |
荒 このみ | |
1 | バートルビーの死 | |
2 | 仮定によるアメリカ社会 | |
3 | ロゴクラシー | |
4 | 「ディス/オーダー」あるいは「オーダーの解体」 | |
5 | 沈黙による主張 | |
6 | 「奇妙な生き物」が取り憑く | |
7 | 死の手紙/死んだ手紙 | |
8 | 永遠の「ヒューマニティ」 | |
『ヘンリー・アダムスの教育』補記?空白の(削除された)20年 | 岡本 正明 | |
はじめに | ||
1 | 政治改革運動 | |
2 | 『アメリカ史』の執筆 | |
3 | 妻マリアンの自殺 | |
4 | 日本、そして南太平洋 | |
結びにかえて | ||
世紀転換期のサンチョ・パンサたち?トウェイン、アダムズ、バーコヴィッチ | 村山 淳彦 | |
まくら | ||
1 | バーコヴィッチ | |
2 | ミラー | |
3 | 労働騎士団 | |
4 | 帝国主義 | |
5 | トウェイン | |
6 | アダムズ | |
むすび | ||
サクヴァン・バーコヴィッチの批評モデルの現在?『アメリカの嘆き』から『同意の儀礼』へ | 福士 久夫 | |
はじめに | ||
1 | 『アメリカの嘆き』の「まえがき」 | |
2 | 「アメリカ型エレミアの嘆き」の抽出 | |
3 | 「嘆き」の「曖昧性」と自己転化 | |
4 | 「嘆き」の「二極性」 | |
5 | 「嘆き」と「非アメリカ性」の挑発 | |
6 | 「アメリカの嘆き」とアメリカ・ルネッサンス | |
7 | 「反嘆き」の概念 | |
8 | 批評モデル?「文化の諸カテゴリーの外に出る」 | |
9 | 「ディセンサスの時代」?『アメリカの嘆き』以後へ | |
10 | 「非超越の解釈学」としての「文化横断的批評」へ | |
11 | テクストとコンテクスト | |
12 | イデオロギーの媒介 | |
13 | ラディカリズムと取り組み理論 | |
14 | 芸術とイデオロギーの二分法 | |
15 | 古典作家たちの逆説的なラディカリズム | |
16 | 「非超越の解釈学」 | |
17 | むすびに代えて?イーグルトンの「内在批判」論 | |
人名索引 |