人文科学研究所16.ケルト 生と死の変容

(表紙カバーより)
アイルランド中部,クロンマクノイズ(オファリー州)のハイ・クロスで、一名「聖書十字架」。現存する最も古く,また美しい十字架の一つ。10世紀頃(?)
19世紀中頃に描かれたこの絵は、背景(西)にシャノン河と城跡を配している。ヘンリー・オニール画(1857年)。アイルランド国立図書館所蔵。
1996年7月15日発行
中央大学人文科学研究所 編 中央大学出版部発行
本体価格3,700円(税別)
ISBN 4-8057-5311-0
(A5判368頁)
ケルトの方へ-序にかえて | 小菅 奎申 | |
Ⅰ | 異界と海界の彼方 | 松村 賢一 |
一 ケルト文学にみる異界 | ||
二 アシーンと浦島子 | ||
Ⅱ | アイルランド修道院文化と死生観-救いと巡礼 | 盛 節子 |
一 「救いと巡礼」 | ||
二 救いの表象 | ||
三 救いと終末観 | ||
四 救いと「聖人の埋葬地巡礼」 | ||
Ⅲ | 『マビノーギ』にみられる「生」と「死」 | 木村 正俊 |
一 現世と他界との往還 | ||
二 他界のヴィジョン | ||
三 呪法の支配力 | ||
四 聖なる存在ヘの信仰 | ||
Ⅳ | 物語の構造と力-『マビノーギ』第四話を読む | 谷本 誠剛 |
一 「マビノーギ」とは何か | ||
二 物語の発端とその語り口の特徴 | ||
三 物語の核心部と魔法の持つ意味 | ||
四 物語はどう読まれて来たか | ||
Ⅴ | クロフターの生活誌 -アラステア・マクリーン 『アルドナムルハンの日は暮れて?あるクロフター一家の黄昏』に寄せて |
小菅 奎申 |
一 序論 | ||
二 自然 | ||
三 クロフティング | ||
四 人々 | ||
五 おわりに | ||
Ⅵ | 移り動くことと振り返ることと-ケルト遠望(2) | 野崎 守英 |
一 ボイイ族語り部亡霊の昔がたり | ||
二 ヘルウェティイ族の移動・その失敗 | ||
三 ローマ・ケルト・ゲルマン | ||
四 ケルト的精神の特質 | ||
五 補説 |