Eventイベント
人文科学研究所
人文科学研究所公開研究会開催のお知らせ(「16世紀における「寛容」」チーム)
- 日程
- 2025年3月4日(火) 15:30~17:30
- 場所
- 茗荷谷キャンパス 5階5C04教室
- 日程
- 2025年3月4日(火) 15:30~17:30
- 場所
- 茗荷谷キャンパス 5階5C04教室
- 内容
報告者 伊藤 玄吾 氏(同志社大学准教授)
テーマ 16世紀における旧約聖書「詩篇」解釈・翻訳と寛容の問題
要 旨 16世紀「詩篇」解釈がもたらした光と影ー寛容と非寛容をめぐる問題ー
16世紀ヨーロッパでは、宗教改革と古典文献学の発展が進む中、「源泉へ戻る(ad fontes)」の精神のもと聖書解釈が活発に行われた。特に旧約聖書「詩篇」は、礼拝や信仰実践の中心的な役割を果たし、歌われることで美的な影響力も持つ重要なテキストであった。
「詩篇」はまた、解釈を巡る激しい論争の舞台でもあった。詩篇8編6節を巡るエラスムスとルフェーヴル・デタープルの論争に代表されるように、解釈の対立はカトリックと宗教改革派だけでなく、ユダヤ教との相違も含まれていた。16世紀にはヘブライ語やアラム語の学びが進み、原典に迫る試みが進展する一方、ユダヤ教の批判的視点に触れることで信仰基盤を揺るがす一面もあった。
「源泉へ戻る」探求は信仰を深めると同時に、不寛容を助長する危険性も孕んでいた。本講演では具体的なテキストを通じて、こうした「詩篇」解釈の光と影を考察する。
【注意事項】
・構内でのマスクの着用については個人の判断に委ねることが基本となりますが、3密を回避できない場合はマスクの着用を推奨します。
・手洗い手指消毒などの基本的な感染防止対策にご協力ください。
- 参加費
無料
- 参加手続き
事前申し込みは不要です。
- 企画実施名義
主催:人文研チーム「16世紀における「寛容」」チーム(責任者:相田 淑子 研究員)