Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「幻想的存在の東西」チーム)

日程
2023年2月22日(水)14:00~16:30
場所
多摩キャンパス Forest Gateway Chuo 403教室
日程
2023年2月22日(水)14:00~16:30
場所
多摩キャンパス Forest Gateway Chuo 403教室
内容

講師:Philippe WALTER(フィリップ・ヴァルテール)氏(フランス・グルノーブル=アルプ大学名誉教授)

テーマ:日本版シンデレラ『鉢かづき』(国際民話話型ATU 510A)―ユーラシアに伝わる「曙の女神」神話の日本的特性
 

要旨

アジア版のシンデレラ譚は、ヨーロッパ版よりもはるか昔に書きとめられています。中国の『葉限』(9世紀の『酉陽雑俎』所収)や日本の『落窪物語』(10世紀末)より後に書かれた室町時代の『御伽草子』には、『鉢かづき』が収録されています。『鉢かづき』は国際民話話型ATU 510Aに相当するシンデレラ譚にあたり、日本版シンデレラ譚として確認されている6つのうちの1つです。本講演で取り上げる『鉢かづき』は、ペローの『サンドリヨン』やグリム兄弟の『灰かぶり』ととてもよく似ています。もちろん細部に違いがありますが、相互に比較すると、全体に共通するユーラシア神話が浮かびあがってきます。

 『鉢かづき』をペローの『サンドリヨン』と比較してみると、観音信仰を背景にした仏教説話としての側面や、語りの中に和歌を織りこむ形式的な手法といった、日本独自の特徴を明らかにすることができます。さらにまた、いくつかの単語の意味や暦に注目しながら『鉢かづき』を分析してみると、古い神話的基層が消え去っていないことも分かるでしょう。
 

使用言語:フランス語(逐次通訳あり)

 

 

【参加方法】

参加をご希望される方は、以下のフォームよりお申込みください。

参加申込フォーム
【参加申込締切日】:2023年2月19日(日)17:00
※URLを開く際、ブラウザはGoogleフォーム chromeをご使用ください。

【注意事項】
・体調が優れない場合は参加を中止してください。

・構内または研究会参加時は、十分な身体的距離(真正面を避け、1~2mの距離)の確保に努めてください。
・学内の滞在時間は最小限に止めてください。
・構内ではマスクを着用の上、こまめに流水と石けんを使用して丁寧に手洗いをするよう努めてください。 

 

参加費

無料

企画実施名義

主催:人文研チーム「幻想的存在の東西