Eventイベント

人文科学研究所

【開催延期】人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「18・19世紀英国の女性詩人」チーム)

日程
2020年3月9日(月)10:30~12:30
場所
多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室3
日程
2020年3月9日(月)10:30~12:30
場所
多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室3
内容

※都合により、開催延期となりました。

 

講 師:   笹川 浩 研究員 (商学部教授)

テーマ:  「へマンズの3編の詩を読む」

要 旨:

これまでフェリシア・ヘマンズ(Felicia Hemans,1793-1835)の詩のなかで、「カサビアンカ」(‘Casabianca’,1829)、「ピルグリム・ファーザーズ、ニュー・イングランドに上陸す」(‘The

Landing of the Pilgrim Fathers in New England’,1825)、「ワーズワスに寄せて」(‘To

Wordsworth’,1826)、「日々の道」(‘Our Daily Paths’, 1827)を取り上げてきたが、今回は、

「記念碑」(‘The Memorial Pillar’,1827)、「ある女性詩人の墓」(‘The Grave of a Poetess’,

1827)及び「イングランドの家」(‘The Homes of England’,1827)を精読する。最初の詩

「記念碑」は、ある土地と記憶の不可分のつながりを主題とし、その土地に立つ小さな記念碑の

描写からそれにまつわる物語へと展開している点で、ワーズワス的な詩と言える。二つ目の

「ある女性詩人の墓」は、アイルランドの小さな村の墓地にある女性詩人メアリー・タイ

(Mary Tighe, 1772-1810)の墓のそばに佇む詩人が、その女性詩人の死を悼む詩であるが、

そこからヘマンズが抱いていた女性詩人像を考えてみたい。最後の詩「イングランドの家」は

ヘマンズの最も知られた詩の一つだが、そこに読みとれる家族愛と愛国心の融和の試みと階級

社会の暗示に注目しながら味読したい。

 

企画実施名義

人文科学研究所研究会チーム「18・19世紀英国の女性詩人」