Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「歴史の中の「個」と「共同体」 -社会史をこえて」チーム)

日程
2019年11月12日(火)15:10~16:50
場所
多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室3
日程
2019年11月12日(火)15:10~16:50
場所
多摩キャンパス 2号館4階研究所会議室3
内容

講 師:  松田 亮 準研究員
            (文学研究科博士課程後期課程〈東洋史専攻〉)
テーマ: 「北宋開封の都市文化と住民―上元観燈を手がかりとして―」

要 旨:
中国史上、北宋(960‐1127年)の時代に都が置かれた開封は、経済・
文化の一大中心として、都市史研究の分野ではこれまで強い関心が
注がれてきた。しかしながら、都城空間の変遷を考究する上で、時期
的な変化と空間的な変容との関連性や、都市住民の動向については
、不明な点が多く残されている。そこで本報告では、当時の年中行事
の一つである上元観燈を手がかりに、北宋代の社会的構造や文化的
特質の解明を試みる。


講 師:  青島 忠一朗 客員研究員
テーマ: 「新アッシリア時代のアッシリア王碑文における反乱の記述」

要 旨:
歴代のアッシリア王は、治世中に行なった軍事遠征や建設事業などを
神々や後世の王たちに伝えるために碑文を作成させた。これらのアッ
シリア王碑文では王の功績を称えるために、王にとって不都合な事実
の隠蔽や歪曲が行われたが、数多くの反乱鎮圧についても言及する。
反乱とは王に対する反抗であり、鎮圧したとしても王にとって不名誉な
出来事となり得る。事実、アッシリア王碑文は王が鎮圧した全ての反
乱に言及するわけではなく、王碑文が言及する反乱は入念に情報操
作を施された可能性が高い。本研究では、反乱に関する記事に着目し
、アッシリア王碑文の記述の傾向と情報操作について考察する。

 
企画実施名義

人文科学研究所研究会チーム 「歴史の中の「個」と「共同体」-社会史をこえて」