人文科学研究所イベント

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「アーサー王伝説研究」チーム)

日程
2019年10月23日(水)14:00~17:00
場所
駿河台記念館320号室
内容

講 師:    Ásdís Rósa Magnúsdóttir

     (アイスランド大学教授)                            

 

テーマ:  中世スカンディナヴィアにおける『グラアルの物語』の受容

              ―『パルセヴァルのサガ』をめぐって

 

使用言語:フランス語(通訳あり)

 

要 旨:   

クレティアン・ド・トロワ作『グラアルの物語』は、中世ヨーロッパ文学の中で際立った位置を占めている。そのため13世紀に古ノルド語で翻訳されたフランスの物語群に『グラアルの物語』が含まれていたとしても驚くにはあたらない。『グラアルの物語』は同時代の文学の分野では有名であり影響力を持っていたが、スカンディナヴィアでの需要は限定的である。また現存する『グラアルの物語』の古ノルド語版は、古フランス語の原典と比較すると著しく分量が短縮されており、アイスランド語写本のみに残されている。

 翻訳作品というのは、作者とほぼ同じほど翻訳者の手になるものである。また周知のとおり、中世期の翻訳者は新たな読者=聴衆の好みにあわせて翻訳(翻案)を行うものだと考えられていた。『グラアルの物語』を訳した名の知れぬ翻訳者の意図は何だったのだろうか? 『パルセヴァルのサガ』の特徴は何だろうか? 「続編」のないこのサガは、「アイスランドのサガ」にどのような影響を残すことができたのだろうか?

                                                                                                                              以 上

企画実施名義

主催:人文研チーム「アーサー王伝説研究」