Eventイベント

人文科学研究所

人文科学研究所主催公開研究会開催のお知らせ(「高次脳機能の総合的理解」チーム)

日程
2018年7月14日(土)16:00~19:00
場所
駿河台記念館410号室
日程
2018年7月14日(土)16:00~19:00
場所
駿河台記念館410号室
内容

講 師:       阿部 修士 氏
           (京都大学こころの未来研究センター准教授)

テーマ:       「正直さの認知神経科学」

要 旨:    私たちの社会生活では、嘘をつくことで利得を得られる
            場面が少なくないが、そうした状況における意思決定
            の神経基盤は未だ十分に明らかではない。本研究会
            では、1)正直さの個人差を規定する報酬感受性の神経
            基盤、2)パーキンソン病による正直さの変容、3)
            米国刑務所内のサイコパスにおける不正直さの特徴と
            神経基盤、についての認知神経科学的研究を紹介する。

 講 師:       浅井 智久 氏
            (国際電気通信基礎技術研究所研究員)

 テーマ:  「見えないつながりを可視化する:心・身体・脳の階
            層的なネットワーク構造」

 要 旨:   近年さまざまな分野で,ノードと呼ばれる事象間のつ
            ながりを可視化する技術が発達し,ネットワーク科学
            が盛んに行われるようになってきている。このネット
            ワークは,物理的な結合の場合もあれば,心理的な
            類似度や親近感のような変数も同様に可視化する。
            このような見えないつながりを可視化することで,今
            までは捉えられなかった1つの全体モデルとしての
            関係性を検討することが対象を選ばずに可能となっ
            てきており,脳科学の分野では特にコネクトームと呼
            ばれる。本発表では,このようなネットワークの視点
            から,従来の実験心理学や身体運動計測,脳活動の
            知見の再解釈を行うことで見えてくる新しい自己観・
            世界観について議論したい。

 

企画実施名義

主催:人文科学研究所研究会チーム「高次脳機能の総合的理解」

共催:日本学術振興会 課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業 領域開拓プログラム「脳機能亢進の神経心理学によって推進する「共生」人文社会科学の開拓」