インターナショナル・ウィーク【テーマ1】エネルギーの未来を考える

「エネルギーの未来を考える」映画上映会、大成功!!!

多摩キャンパスでは、6月18日から22日まで、毎日日替わりで「原発映画」が上映された。
これまで日本の大学でこれほどの多くの、原発をめぐるドイツ映画が同じ場所で、短期間に,集中的に上映された例はないであろう。しかもそれぞれの映画に先立ち、丁寧な解説がなされ、上映後も遅くまで質疑や応答が繰り返された。

「エネルギーの未来を考える」とは、とりもなおさず「再生可能なエネルギー」を考えてみるということである。今存在する化石燃料や埋蔵資源を早い者勝ちで採掘し、利用することはたやすい。けれどもその先にあるのは、燃料資源の枯渇であり、掘り尽くされた大地の汚染である。この事実に向き合い、危険なウラン採掘現場を5年間にわたり取材した成果が『イエロー・ケーキ』である。 ザクセン州の南、チェコとの国境に近い鉱山周辺には今でも処理方法が見いだせないまま放射性廃棄物が積まれている。『アンダーコントロール』にはBGMも、ナレーションもない。稼働する直前に国民投票によって廃炉になったウィーン近郊の原発。これまた運転されることなく廃止された、オランダの国境に近いドイツ西部カルカールの高速増殖炉。後者がテーマパークへ生まれ変わる姿などが黙々と映し出される。最後に上映された『第4の革命』では、ドイツや北欧、アフリカや北米における地域に密着した発電所の可能性がリポートされる。一カ所に集中し、大規模な発電にたよってきたこれまでのエネルギーシステムの終焉であり、新たな小規模分散型の再生可能なエネルギーの誕生である。

この映画上映会は、今回の「ドイツ・ウィーク」の中でもっとも熱気を帯びたイベントの一つであったが、参加者の多くはエネルギー問題に対するドイツ人の息の長いかかわりに驚きを禁じ得なかった。
この「エネルギーの未来を考える」という企画は、日本のエネルギー問題を考えるヒントをとなり、未来に「ツケ」を残さない生活を始めるちいさなきっかけになったかもしれない。

中川壽之「戦前の中央大学におけるドイツ学」

戦後の大学制度のもとでのドイツ語教育に関しては頻繁に語られてきた。しかし明治、大正、昭和初期におけるドイツ学の掘り起こしの作業は殆ど行われていない。その様な中今回初めて予科時代の教育システムに光が当てられた。とりわけ独逸語学会創設に尽力した岡倉一郎の功績は著しい。彼によって当時の駐日独逸大使は始めて中央大学を訪れ、多くの学生を相手に講演会を行うことが出来た。

『イエロー・ケーキ』(クリーンなエネルギーという嘘)

映画+討論:6月18日(月) 18:10-20:00(2110号室)

『イエロー・ケーキ』(クリーンなエネルギーという嘘)

『みえない雲』、高田ゆみ子「独の原発政策と文化運動」

映画+講演:6月19日(火) 18:10-21:00(Cスクエア)

原発事故をテーマとするドイツ映画『みえない雲』上映会と、原作翻訳者の高田ゆみ子さんによる講演会を開催した。台風にもかかわらず100名以上の参加があり、学外者も多かので、この上映会・講演会に対する学内・学外の関心の高さを実感した。当日は高田さんが冒頭の30分ほどで、翻訳の経緯、原著者パウゼヴァングとのインタビュー、原発に関する自分の見解などについて講演した。その後に映画を上映したが、予定していた質疑は台風のため中止し、翌週の28日に延期した。28日の会には約80名が参加した。

『アンダー・コントロール』(原発解体マニュアル)

映画+討論:6月20日(水) 18:10-20:00(2110号室)

『アンダー・コントロール』(原発解体マニュアル)

『シェーナウの想い』(脱原発を実現した町)

映画+討論:6月21日(木) 18:10-20:00(2110号室)

最初に担当者が簡単にシェーナウの町と映画の内容を紹介。次いで映画を上映。ドイツ南部の小さな町で、チェルノヴィリ原発以後生まれた市民運動の人々が、町独自の発電設備を所有し、電力を自分たちで賄おうとした経緯を描いたドキュメントである。現在ドイツ初のクリーンエネルギー電力会社として順調な発展を見せている。上映後1時間にわたり熱心な質疑応答がなされた。学外からの人も含め100人以上の参加者があった。

『第4の革命』(エネルギー・デモクラシー)

映画+討論:6月22日(金) 18:10-20:00(2110号室)