国際水環境理工学人材育成プログラム

「外濠再生」に挑む 国際水環境理工学人材育成プログラム履修生が研究を開始

2014年04月14日

2014年4月14日、土木学会講堂にて開催された「外濠の水質問題」講演会(一般社団法人 日本プロジェクト産業協会 (以下「協議会」主催)で、国際水環境理工学人材育成プログラム(以下「プログラム」)の履修生チーム5名(日本、中国、ベトナムの学生で構成)が、外濠の水質悪化の原因と深刻度に関する研究発表を行いました。
 
外濠は、都心に今も残る貴重なオープンスペースです。しかし、この空間は十分に利用されることもなく、また、管理も十分とはいえない状況にあります。この貴重な空間を市民が憩い、また災害時の安全を確保する場所として、さらに都民をはじめ国民が誇りに感じることができる美しい空間にすることを目標に、「協議会」と外濠周辺に所在する本学を含む4つの大学(東京理科大学、法政大学、中央大学、東京都市大学)が連携し、「外濠再生構想」に関する活動を推進しています。プログラム履修生チームが従事する研究はそうした推進活動の一つです。
 
2020年の東京オリンピック開催を控え、外濠水環境の改善は、時宜を得た課題として実現への期待も高まりつつあります。他方で、近年、道路網や地下交通網の密集化等で、豪雨時の雨水吸収能力が低下するなど都市化に起因する課題も深刻化しつつあります。このため、外濠水環境の改善には、これまで以上に高い技術とともに、地域住民の協力が不可欠となっています。履修生チームは、こうした背景も踏まえ、有効な改善策を提案していくことになります。
 
履修生チームの5人は、調査計画の策定やデーター観測、文献・資料講読、プレゼンテーション等、国籍の隔てなく、日々、作業を分担・協働しています。
本プログラムは、このように、日本人学生と留学生が共に学ぶ環境を創設し、産業界と連携した実践的な教育を提供し、プログラムに学ぶ・学んだ学生が世界諸地域の水環境に関し、総合的な改善策を提案・実現できる人材に育成するべく具体的な活動を進めています。