国際水環境理工学人材育成プログラム

「気候変動による河川・水環境への影響解明と適応策に関する研究プロジェクト」の開始

2014年04月01日

2014年4月1日、理工学研究所のプロジェクトの一つとして、「気候変動による河川・水環境への影響解明と適応策に関する研究」が開始されました。 この研究は、国際水環境理工学人材育成プログラム(以下「プログラム」)の協定校であるベトナム水資源大学教員、教育研究ネットワークに参加する公的機関や産業界の研究者、本学教員、プログラムの修了生2名(うち、1名留学生)の協力の下、実施されます。プロジェクト期間は3年間で、日本とベトナムを拠点に実施します。 研究は、地球温暖化に関する研究のうち、以下の3テーマを中心に展開し、その成果は、ベトナムだけでなく、東アジア地域における我が国の水環境分野における技術的貢献策として提言する計画です。 テーマ1:日本とベトナムにおいて、現地での気象及び水文データの観測や衛星による降雨観測データ等を活用した洪水流出予測モデルの構築、高解析度衛星画像などの最新のリモートセンシング技術を活用した洪水氾濫モデルの構築、さらにネットワーク技術を活用し、CommonMPによるリアルタイムの洪水予測システムを開発する。 テーマ2:日本とベトナムにおいて、短時間強降雨時及び平時の水質環境形成過程を解明する。また、底泥の環境を調査することにより水質構造に及ぼす影響を解明する。これにより、日本及びベトナムにおける実用性の高い水質改善対策を開発する。 テーマ3:ベトナムを対象として、気候変動を考慮した将来の水資源量の変化、主要農産物の生産に必要となる用水量とその生産量を推計するモデルを構築する。