学生相談室

学生の皆さんへ【2023学生相談室からのメッセージ Vol.3】

2023年10月01日

学生のみなさんへ

 

残暑が厳しかった9月を過ぎ、徐々に涼しさが増して爽やかな秋本番を迎える季節となりました。この季節は、過ごしやすさに心地よさを感じる一方で、秋の夜長に物思いにふける、そんな時期でもありますね。1人で過ごす夜に、考えごとや心配ごとに没頭しすぎて不安になっている人、深刻な悩みというほどではないけれど心の中がずっとモヤモヤしてすっきりしないと感じている人、いませんか?そのような人は、誰かに話をしてみてください。

 

日本語臨床では、『はなす』という言葉には「話す」「離す」「放す」という意味があると考えます。「話す」ことは、自分の事実や感情を、言葉にして誰かに向けることですが、単に言葉を語るのではなく、さまざまな感情を自分の身から「離す」ことでもあります。「離す」ことで、考えごとや心配ごとに圧倒されずに距離を置くことができ、自分の状態を俯瞰的に捉えることができるようになります。俯瞰する、つまり一歩引いた客観的な見方は、自分自身が抱えているものを整理し、気づきを助けます。そして、自分で気づきを得ることができたら、自分の心から重荷となっている感情を「放す」のです。考えごとや心配ごとを手放すことで、気持ちがスッキリします。

 

「話す」ということは、心のマネジメント方法としても、ストレス発散の方法としても、有効な手段の一つです。モヤモヤする時は、友人や家族、身近な人に話をしてみましょう。もし、身近な人ゆえに話せないという場合は、学生相談室をご利用ください。秘密やプライバシーを守りながら、カウンセラーが皆さんの話にしっかりと耳を傾けます。安心安全な空間で、心の重荷をおろして“一旦落ち着く” “ひとまずスッキリする”ということも大事なことです。ぜひ、学生相談室に『はなす』を体感しに来てみてください。

 

  学生相談室(茗荷谷キャンパス)

心理カウンセラー 川端順子