学生相談室

学生の皆さんへ【2022学生相談室からのメッセージ Vol.4】

2022年07月12日

学生の皆さんへ

 

学生のみなさんへ(学生相談室からメッセージ)                 

安倍元首相銃撃事件の報道で心の不調を感じている方へ

 7月8日昼、自民党の安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃され、テレビや新聞などのメディアで銃撃を受けたシーンの映像も繰り返し流されており、ふとした瞬間に目に入ってきます。SNS上にも、多くの情報が溢れ、日常生活の中では目にすることのない衝撃的な映像に、思わず心が不安になってしまう人も多いのではないでしょうか。

こういった衝撃的な事件に関わる報道は、知らず知らずのうちにみなさんの心に負担をかけてしまうものでもあります。

ニュース報道やSNSなどを見ていて不安を感じたり、つらい気持ちになったりした人は、テレビやスマートフォンなどのメディアから一度離れてみてください。報道を避け切れない部分はありますが、最初に見て抵抗感を覚えた方は、事件に関する情報に接触する回数を減らし、同じ内容の惨事報道を繰り返し見ないようにしましょう。繰り返しの視聴は、ストレス反応を引き起こし、過去のトラウマ体験への反応や現在の苦しみが高まることがあります。また「ながら見」は控えましょう。「ながら見」で不用意に惨事報道にさらされて、過剰な刺激となるリスクがあります。ロシアによるウクライナ侵攻でも、メディアで戦争についての情報に触れる時間が長い人ほど、抑うつ感、不安感、孤独感が高まる傾向にあったことが、調査によって明らかになっています。 

人が目の前で撃たれるということに対して受けるショックは凄まじいものです。人によっては記憶がフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢を見たりすることが続くPTSD(心的外傷後ストレス障害)につながる恐れもあります。まずは、「ショックを受けるのは自然なこと」と思ってください。これらは特別なことではなく、ほとんどが時間の経過と共に自然に回復するものですので、過度に心配しなくても大丈夫です。そして、今ある小さな幸せや目の前にいる人、できることを大切にする日々を過ごしてください。健康な人にも何かしらの不安はあるものですし、心が不安定な時は幸せなことよりも不安に目がいきがちです。その状態で先のことを考えすぎると、どんどん不安は膨らみますので気を付けてください。

PTSDや不安障害は早期治療が大事であり、このくらいなら大丈夫と放置しておくと長く苦しむことにもなります。少しでもそういった症状がある場合は、すみやかに精神科医やメンタルクリニックで診断を受けられることをおすすめしますが、学生相談室でも、精神科医の面談、カウンセリングができますので、ぜひ訪ねてみてください。

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