山岳部ニュース

2013年04月10日

山岳部 エベレストからの生中継登山を試みる登山家・栗城史多さん講演会

    世界最高峰エベレスト(標高8846m)からインターネットを通じた登山生中継を展開している登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さんが、4月9日、中大多摩キャンパスCスクエアで講演し、中大新入生にエールを送りました。

    昨年10月に4度目の単独・無酸素、エベレスト登頂を目指しましたが、8000mで下山。右手親指を除 く指9本が重度の凍傷となり、この日は包帯で覆った姿でマイクを握りました。
    大学3年のとき、単独で北米最高峰マッキンリー(同6194m)を登頂、以来6大陸の最高峰に登頂した話題の人物です。
    講演は、「登山を始める半年前、僕はニートでした」という衝撃発言から始まりました。登山を始めたのは、お付き合いをしていた彼女が山好きで、自分も彼女と同じような景色を見たかったといいます。

●8000mの世界
   8000mの世界は、航空機が飛ぶような世界。そこに放り出されたら命は5分と持たない「デスゾーン」と呼ばれています。一般の人たちが見たこともない世界、冒険の世界を共有しようと登山中、左手にカメラを持ち、ベースキャンプからインターネット中継。
    見上げると首が痛くなるほど高い山頂、切り立った壁、深いクレパス…。ハアハアヒイヒイ…と呼吸を整える声が聞こえてきます。
    こうした迫力映像が映し出されますと会場に集まった約200人の聴衆は息をつめて見入っていました。「今回失敗ではなく下山という言葉を使ったのは、失敗は何もチャレンジしないことだからです」
目標や夢は口に出して言おう、と呼びかけました。「聞いた人が応援してくれることもあります。毎日言う。僕は10回言っていました。口に十とかいて叶う」。ユーモアを交えながら、約1時間の熱弁でした。「あきらめない気持ちがあるからでしょうか、壊死と診断された指も少し肉が付いてきました」と話していました。

    講演は中央大学学友会体育連盟山岳部の企画で行われました。