剣道部ニュース

2015年11月03日

剣道部 全日本学生剣道優勝大会

10月25日 日本武道館

筑波大に逆転負けで3位

 日本学生界の頂点を決するインカレ団体戦、中大は大将の梅ケ谷翔(法2)を中心に準決勝まで勝ち進むも、関カレで準優勝した強豪・筑波大に逆転負けを喫し、昨年と同じく3位で大会を去った。

 7人で行われる団体戦、試合は延長戦なしの5分3本勝負で、それでも決まらない場合はサドンデスの代表戦が行われる。筑波大・国士舘大・日体大と共に、4強と呼ばれる中大は準決勝まで磐石の剣道を見せる。中大は関カレ同様、昨年のインカレ個人戦を制した梅ケ谷翔を大将に置いて、中盤戦までに優位な状況、悪くてもイーブンで持ち込み、大将戦で勝負を決める得意のパターンで挑む。

 迎えた準決勝、序盤の先鋒・次鋒が粘りを見せて引き分けに持ち込むと、五将・曽我貴昭(法2)が1分すぎに素早い出足で、一瞬にして相手との間を詰めて右手を一閃(いっせん)、ドウを決め1本勝ちをおさめる。

▲今大会4試合出場して全勝した尾野主将

 待望の先制点を掴んだ中大、続く中堅戦は尾野大成主将(法4)。「(曽我の)1本を絶対死守しながら、チャンスがあれば打とうと。ジュニア合宿とかで練習してた相手で手の内は知っていた」と冷静に試合の趨勢(すうせい)を見極める。試合が動いたのは3分すぎ、相手が不用意に突きにきたところを、尾野主将が引き下がりながらメンを放ち1本勝ち。三将の梅ケ谷隼(商4)もインカレ個人王者・林田(筑波大)相手に、引き分けに持ち込む。副将戦は惜しくも敗れるも、大将戦を残して中大が2ー1とリード。

 大将の梅ケ谷翔は引き分ければ中大の勝利が決まるという展開で、相手は全日本王者・竹ノ内(筑波大)。試合が始まると、梅ケ谷翔は引き分けに徹し防戦一方。それに対してなおも後がない相手は果敢に攻めてくる。3分すぎ、「つばぜり合いでは自分が優勢」(梅ケ谷翔)だとあえて勝負を避けていたところに、僅かな隙を付かれて1本を取られる。

▲素早い攻めで相手を翻弄(ほんろう)した梅ケ谷翔

 結局勝負は代表戦にもつれ込み、再び大将同士が剣を交える。しかし試合の流れは完全に崖っぷちから2本を取った筑波大へ。梅ケ谷翔も「皆が自分に託してくれて、自分はやるだけだと思った」と必死に接戦を繰り広げるも、最後は相手にメンを決められて、万事休す。すぐそこに見えていた決勝の舞台は、忽ち目の前で消えていった。

▲試合後は中大チーム全員で記念撮影。梅ケ谷翔(手前左はし)は涙を見せる。

 「(勝負の分かれ目は)紙一重というところ」試合後、北原監督が激戦となった準決勝をこう振り返った。ゲームプランはしっかり全うできただけに、一層悔しさが残った試合。それでも「アイツ(弟・梅ケ谷翔)で負けたらしょうがない。来年も再来年も頑張って欲しい」(梅ケ谷隼)とその顔は晴れやかだった。来季の目標はもちろん「インカレ制覇」。先輩から託された夢は、確かに後輩へと受け継がれた。

◆試合後のコメント

尾野大成主将(法4)

最後は運に見放されたかなと思う。チーム自体がまだ若いチーム、また来年に向けて後輩には頑張ってほしい。(梅ケ谷翔には)重大な責任を背負わせちゃったかな。中大に来て良かったなと思うし、キツい練習も皆と楽しんで出来たので乗り越えられた。

梅ケ谷隼(商4)

(2回戦の早大戦は)取れるとこで取って、最後は大将(弟の翔)頼みになってしまったが、そこで勝って今日イケるなと思った。(筑波大戦後は)おつかれと(声を掛けた)。良い同期ばかりで、先輩にも後輩にも恵まれて、とても良い環境で出来て悔いはない。

吉村大地(商4)

体育大学にどうやって勝っていくのか、少ない練習時間でどのくらいの結果が出せるか。毎試合前にミーティングがあったが、監督が「やってきたことを全力で出そう」と。毎年いい選手が来てくれているので(次こそ)優勝を。自分の代はいつも2位とか3位で日本一になっていない。今度は実業団で日本一を目指す。

永井雪新(法3)

最近3位ばっか。優勝できるメンツだったので。四年生にはホントに良くしてもらった。そういう存在になりたい。

森田拓真(法3)

狙って3位なら嬉しいけど中大は優勝を狙っているので。嬉しさより悔しさの方が大きい。四年生には1年間引っ張ってもらったし、一緒にやれて良かった。今度は自分たちが中大を引っ張っていく番。責任重大になる。今の監督になってから(団体戦で)1度も優勝していない。関カレもインカレも中大が総ナメする勢いで。

梅ケ谷翔(法2)

3位も1回戦負けも一緒。もっと走り込んで、もっと素振りして、もっと筋トレして、もっと何倍もやんなきゃいけない。(全日本)選手権では全員格上なので、今日みたいに守ったりとかせず、挑戦者の気持ちで。

染矢椋太郎(法1)

自分の実力不足で、優勝狙えるチームだったが、関東インカレと同じ3位だったんだと思う。個々人が技術もそうだが、精神力や苦しい場面でも、勝ちに持っていける精神力がこれからの課題になる。(インカレは)どの学校も優勝目指して、普通の大会と違う雰囲気があった。(4年生からは)勝負に対する姿勢だったり厳しさ、学生剣道のレベルっていうのを全て教えてもらった。

村上知志主務(法4)

3年の6月から主務をやっていた。全部が印象に残っている。実家を出て寮生活だったが、一緒にいる時間が長く、楽しかったし仲良くなれた。村上武は普段はちゃらんぽらんだが、心に熱いものを持っている。練習、試合では顔が変わる。自分たちの代がふがいなく下級生に迷惑かけた。悔しいこと辛いことを乗り越えて優勝して欲しい。

北原修監督

結果が我々の世界は全て。4年生も含めて良く戦ってくれた。代表戦になって、何とか梅ケ谷翔がやってくれる、と信じてた。何とか翔に繋げればというところで、チームを組んできた。ただ結果的に今日はああいう負け方をして、もう一回チーム全体の底上げを考えてないと。曽我にしても、染矢にしても、しっかり活躍してくれたのは来期に繋がるのではないか。1日1日の稽古の積み重ねをしっかりやっていきたい。

◆試合結果

1回戦

○中大5(10)ー1(2)九州共立大●

[先鋒]染矢椋太郎(法1)メメ-峯

[次鋒]吉村大地(商4)メメ-黒瀬

[五将]梅ケ谷隼人(商4)メメ-池

[中堅]尾野大成主将(法4)メメ-北林

[三将]曽我貴昭(法2)ドコ-大石

[副将]村上武(法3)-ド反則久保

[大将]梅ケ谷翔(法2)×與田(引き分け)

2回戦

○中大1代(1)ー1(1)早大●

染矢×安井

曽我-メ勇佑

梅ケ谷隼×小林

村上メ-諏訪

永井雪新(法3)×久田松

吉村×嘉数

梅ケ谷翔(法2)×勇大

(代)梅ケ谷翔(法2)ド-勇大

3回戦

○中大6(10)ー0(0)佛教大●

染矢コメ-廣田

吉村メメ-佐藤圭

梅ケ谷隼×出口

尾野主将メメ-岡本

村上反則メ-長谷川

曽我コメ-佐藤栄

梅ケ谷翔メコ-野村

準々決勝

○中大4(5)ー0(1)国際武道大●

染矢メ-岩切勇樹

吉村×斉藤

尾野主将メ-八木

森田拓真(法3)メ×メ岩切勇

村上メ-太田

曽我メ-倉本

梅ケ谷翔×濱崎

準決勝

●中大2(2)ー2代(2)筑波大○

吉村×筒井

染矢×佐々木

曽我ド-田内

尾野主将メ-加納

梅ケ谷隼×林田

村上-メ山下和

梅ケ谷翔-メ竹ノ内

梅ケ谷翔-メ竹ノ内

◆大会結果

①筑波大②鹿屋体育大③中大、日体大

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部