ビジネススクール
イノベーションの実践において、一般社団法人市場創造学会 理事・事務局長 荒生均氏による授業内講演を実施
2024年12月24日
2024年12月5日(木)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム 専門科目「イノベーションの実践」(担当 生稲史彦教授)において、一般社団法人市場創造学会理事・事務局長の荒生均氏を招聘し、講演を実施しました。
●概要
「市場創造型(イノベイティブ)商品開発とは?」というテーマで、食品の分野で新しい市場を創り出していくために求められる取り組みについて、お話を賜りました。前半は「美味しさを創る」というサブテーマで、われわれが美味しさを感じるメカニズムについて、学術的研究の成果を交えながら説明してくださいました。後半は「生活者ニーズに応える」というサブテーマで、ご自身の商品開発経験を踏まえて、いかに生活者のニーズを見出し、解決して、商品に活かしていくのかを説明してくださいました。受講生とも活発な質疑応答が行われ、食品もしくは食という身近なテーマを題材にしてイノベーションに向かう企業の活動を考え、議論する機会となりました。
●受講生の感想
・全く自分の業界とは違う方の開発に関する知見を聞けてとても有意義であった。
・理論と実践のバランスでイメージしやすく理解しやすかったです。
・普段なかなか聞くことのできないスピーカーの講演を対面で聞くことで、非常に刺激になりました。質問もすることでリアルな経験やより深い話を伺うことができるので勉強になります。
・イノベーションを実践されている企業家の取り組んできた内容が、非常に興味深く、示唆に富む内容であり、大きな学びとなったため。
・顧客志向のイノベーションについて具体的なお話を頂き大変勉強になりました。
・食品の商品開発のお話は、業界業種的にも普段全く接点がないので、3時間半たっぷりとお話が聞けて大変興味深く貴重な機会をありがとうございました。
・食品業界の商品企画ご担当者のお話を伺ったことがなかったので、大変興味深くお話を伺いました。前半では、イノベーションに技術/科学はとても密接であり、最新の知見と商品の接続は強く意識しなければいけないことがわかりました。後半ではかなりマーケティング、ブランディングの要素が強かったですが、有形商材についてブランディングを活用して新たなニーズを開拓するという発想が、意外とこの数十年で確立されてきたことなのだろうなと感じました。(M3でブランド戦略論を勉強した中でしたので、特に強く感じました)。
・正にイノベーションの実践をされて大ヒット商品を開発されたご本人から大変有意義な多くのお話を伺うことができました。
・生活に身近なアイテムであったため、非常に親近感がわいた。後半のイノベーションの部分も、突拍子のないものを生み出すというよりも既知のものの掛け合わせということを知れて、非常に参考になりました。(きっかけは自分でもできるかも?とより身近なものに思いました)。
・おいしさとは何か?どうやったらおいしいと感じるか?をきちんと分析して学ぶことはなかったため、とても興味深い内容でした。メカニズムがわからないと、正しいアプローチができないとよくわかりました。
●CBSについてもっと知りたい方へ
CBSで開講されている「イノベーションの実践」では、理論だけでは捉えきれないイノベーションに関する実践知(のピース)を獲得し、現実的な「勘どころ」をつかむことを目指しています。加えて、講義で得た情報や知見をきっかけにし、履修者自身がイノベーションへの関与を増すよう勇気づけることを狙って、イノベーションの実践者を招聘しています。理論と実践の架橋教育であるビジネススクールならではの、理論と実践を積極的に結びつける試みです。
CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/
また、2024年度のシラバス(各科目の詳細)については、こちらをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/info/class/#mba_syllabus