ビジネススクール

フィールドラーニング(戦略1)において、株式会社カスミ満行光史郎氏による講演を実施

2022年09月10日

●概要
2022年7月13日(水)、中央大学ビジネススクール(CBS)MBAプログラム2022年度の選択科目「フィールドラーニング(戦略1)」(担当:遠山亮子教授)において、株式会社カスミ常務取締役の満行光史郎氏をお招きし、講演を実施しました。

商品調達、コスト構造改革、ロジスティクス、DX、人事、商品開発、アグリテック、次世代物流施設など、カスミとその親会社であるUSMHが現在取り組んでいる10のプロジェクトの統括責任者である満行氏から、これからのカスミやスーパーマーケット業界にとっての課題と、その解決のためにどのようなイノベーションを目指しているかについて、具体的かつ迫力をもって語っていただきました。

「フィールドラーニング(戦略1)」は本来オンライン開講となる平日開講科目ですが、実践的な科目であり受講生同士のグループワークが重視されるため、教室での対面受講とオンライン受講を組み合わせたハイブリッド開講となっています。カスミ社員を含めオンラインでの参加者と教室の満行氏や受講生との間で質疑応答や議論も活発に行われ、受講生にとっては多くの気づきを得る機会となりました。

株式会社カスミの詳細については、以下のサイトをご覧ください
https://www.kasumi.co.jp/
 

●受講生の感想

本日は、山本社長に続き満行常務よりご講演を頂きました。トップの方針を長期視点の戦略を直接お話を頂くことで、正面からでは決して知ることの出来ない側面、裏側のビジネス戦略を知ることが出来たのはフィールドラーニングならではと感じました。トップのお話を深掘りすることで、新しい気づきが生まれ、物事は多面的に捉えるべきと言う示唆を頂きました。

デジタルの取組みを伺い、カスミ/USMHひいては小売業に対するイメージが大きく変わった。自業界よりも速いスピードでPDCAを回し、さまざまなサービスを実用化している点に驚いた。限られたリソースの中で、ここまでデジタル分野の開発を進められていることに大変感銘を受けた。今は小売り事業が主でデジタルはツールのようになっているが、将来的にはデジタルを主としたサービス事業に変わっているのではないかと感じた。

一次産業の衰退などの社会課題の解決とビジネスを結び付けて、新たなモデルを作ろうとしている点が勉強になった。

本業から派生するオープンイノベーションの起こし方に感動しました。現業を突き抜けるチャレンジが全ての業界に必要な時代だと痛感した。

本日はカスミの執行役員であり、CBSのご卒業生でもある満行様のご登壇でした。カスミを含めたU.S.M.Hグループの変革の中心となっており、様々なプロジェクトのリーダーとしてご活躍されている話をお聞きし、大変勉強になりました。特にU.S.M.Hが連結化してからあまり時間が経っていないこともあり、変革がうまく進まない中でも、あらゆる経営資源を活用し、違う切り口からまた新たな戦略を試行錯誤して創り出す姿はまさに変革のリーダーであると感じました。

●CBSについてもっと知りたい方へ
CBSでは、実践的なカリキュラムを作り上げるため、賛助企業からの協力を受けて寄付講座を設置しています。フィールドラーニングは、その代表的な科目です。フィールドラーニングは、実際の企業事例を用いたディスカッションにより、課題の発見、戦略の構築、実行までのアクションプランを作る実践的な科目です。2022年度の「フィールドラーニング(戦略1)(戦略2)」は株式会社カスミによる寄付講座であり、経営データの提供や社員の講義参加など、講義に対する多大なご協力をいただいています。

CBSのカリキュラムの全体像は、以下のリンクをご覧ください。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/mba/