ビジネススクール

田中洋先生、丹沢安治先生の最終講義(名誉教授就任記念講演会)が開催されました。

2022年07月01日

●概要
2022年6月5日(日)、中央大学ビジネススクール(CBS)において、田中洋先生、丹沢安治先生の最終講義(名誉教授就任記念講演会)が開催されました。

最終講義は、大学教員が退職する際におこなう、研究者・教育者としての半生を振り返るたった1回の貴重な場です。通常は退職される前におこなわれるのが通例ですが、昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大のために延期になり、この6月になってやっと開催することができました。
 

<田中洋先生最終講義>
田中先生の最終講義は、通常の最終講義とは異なり、2人のゲストスピーカーの講演からはじまりました。お一人目は電通時代に共著で『新広告心理』を執筆された跡見学園女子大学教授の丸岡吉人先生、もう一人は、㈱ソルドアウト代表取締役会長でCBS修了生でもある荻原猛氏です。お二人のお話からは、田中先生の研究者として実務家としての「人となり」や、とことん現場に寄り添う姿勢が伝わってきました。田中先生は、電通での21年間の実務経験を経てアカデミアに転身、ブランド論の体系化に尽力され、その研究結果は『ブランド戦略論』(2017年 有斐閣)に結実されました。実務家として研究者として、常にアイデアと企画と実行の人、そして体系の人であったということが彷彿とされる講演でした。

 

<丹沢安治先生最終講義>
丹沢先生の最終講義は「42年間の大学教員生活を振り返って 1980-2022 貿易立国-グローバリゼーション‐新ブロック経済」というテーマでおこなわれました。科学哲学と経営史からスタートして、新制度派経済学を理論的なベースに、具体的なフィールドとして新興国ビジネスに対象を拡げていった研究活動の変遷が語られました。その根底には、2つの信条「経験なき理論は空虚であり、理論なき経験は盲目である」(ラカトシュの格言から)、「半学半教」(福澤諭吉と慶應義塾の精神)が貫かれ、42年の長きにわたりそれを誠実に実践されてきたことを感じる時間となりました。

●参加者からの感想
ゼミの修了生として、最終講義は色々なことを思い出し、懐かしくもお世話になったなと感極まりました。久しぶりの同期生や先輩・後輩とも会えて楽しい時間を過ごしました。修了して時間がたっても、ゼミ生が一同に会する場はいいですね。

 

●CBSについてもっと知りたい方へ
CBSでは、戦略、マーケティング、人的資源管理、ファイナンス、経営法務分野の学術業績をもった研究者に加え、実務家教員も講義を担当しています。CBSの教員について詳しく知りたい方は以下のサイトから。

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/business/teacher/