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人的資源管理分野の佐藤博樹教授が共同代表を務める企業30社との産学共同研究であるワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクトが、調査研究に基づいてダイバーシティ経営に適合的な人事管理システムのあり方に関する提言(2020)を公表しました

2020年08月31日

人的資源管理分野の佐藤博樹教授が共同代表を務める企業30社との産学共同研究であるワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクトが、調査研究に基づいてダイバーシティ経営に適合的な人事管理システムのあり方に関する提言(2020)を公表しました。

労働市場や市場環境の構造変化に対応するために、多様な人材の活用、すなわちダイバーシティ経営を目指す企業が増えきています。しかし、ダイバーシティ経営を目指している企業のうち、それを経営成果に結びつけることができているものはまだ多くありません。企業が多様な人材を受け入れるだけでなく、多様な人材がその能力を発揮し、それを経営成果に結実させるためには、人事管理システムや職場風土を改革するという課題に取り組む必要があります。本提言は、人材の多様性を経営成果につなげるためには、日本企業がこれまで人材活用の前提としてきた同質的な『人材像』の転換を図り、人事管理システムや職場風土の改革が必要であとの認識に立ってとりまとめたものです。


ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクトは、 2008年10月に東京大学社会科学研究所と民間企業が共同して発足させたプロジェクトで、ワーク・ライフ・バランス推進と働き方の関係などについて民間企業と共同研究を行ってきました。2014年4月より拠点を中央大学に移し、「多様性」を研究テーマに加えました。

プロジェクトの目的は以下の通りです。
・日本におけるワークライフバランス(以下、WLB)推進・研究拠点の形成
・産業界や個別企業に対して、WLB支援の必要性、取組み方法、企業経営・人材活用への効果・影響などに関して情報提供
・参加企業におけるWLB支援や多様性推進に関する具体的な施策(管理職の意識啓発、働き方の改革、両立支援制度が活用できる職場づくり、両立支援制度と人事処遇制度・キャリア形成 支援制度のリンク等)実施のための情報交換等の実施
・WLB支援に関する海外の研究機関および普及促進機関との連携 研究成果を踏まえ、WLB支援を普及・推進し、その理念を定着させるための政策提言活動

 

プロジェクトについて
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wlb/objectives_j.html

調査・提言
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wlb/survey_results_j.html