ビジネススクール業界特有のメカニズムの検証

既存理論では説明できない業界特有のメカニズムを検証

友重 大輔 2020年3月 MBA修了 元医療機器メーカー勤務

プロジェクト研究では、私自身が医療機器業界の実務で直面している事象をテーマに論文をまとめました。ヒット商品は一般的には差別化された特徴が注目を集めることで生まれます。しかし、さまざまな制約を伴う医療機器の世界では、一見軽微に差別化された製品の方が、革新的な製品よりも販売が伸びる事象が発生しています。一般的な教科書の理論では説明できないメカニズムについて、オリジナルの説明モデルを用いて説明することにチャレンジしました。
CBS入学の目的は、実務と学問を結びつける体系的な知識を学び、実務を改善することでした。いわゆるビジネス書には求める答えがなく、実務だけに浸かっている状態では、硬直化した発想から抜け出すことは容易ではありません。そこで、実務から一歩引いた視点を得て、じっくり考える必要があったからです。バックグラウンドも専門分野も異なる人たちに自分の実務の状況や、なぜそう考えるかを説明するのは難しいことでした。反面、教室で毎週繰り返されるディスカッションを通じて、自分の業界のバイアスやフィルターのかかっていない意見を聞くことは刺激的で、毎回新たな気づきを得ることができました。自分の常識は他人の非常識であることにも気づかされました。担当教授に、物事を一般化・抽象化して考える習慣をつけるようアドバイスをいただきました。