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2018年04月02日

中央大学専門職大学院国際会計研究科の廃止について

国際会計研究科は、わが国において初めての会計専門大学院として、2002年に開校されました。CGSAという愛称にて親しまれてきた本研究科は、翌2003年に専門職大学院へと改組されてから今日までの16年間にわたり、会計とファイナンスを融合させたリカレント教育に特徴と強みを持ったMBA教育を行ってまいりました。その特徴は、授与する学位について、「国際会計修士(専門職)(MBA in International Accounting)」と「ファイナンス修士(専門職)(MBA in Finance)」という2種類あることにも反映されています。これまでに、財務・会計・経理・経営・金融・経済など様々な分野でワールドワイドに活躍する約1,000名のMBAホルダーを輩出してきたことは、本研究科の誇りです。
会計とファイナンスの分野を中心とした研究活動も精力的に行ってまいりました。その軌跡は、「CGSAフォーラム」にアーカイブされてきました。毎年1号ずつ定期発行されてきたCGSAフォーラムは、本研究科と同い年で、増刊号を1つ加え、これまで17号を発行してまいりました。収録された論文数は84編、ノート等も30編に上り、CGSAの教育が、高度な研究活動を背景としていることが如実に示されています。
このような精力的な研究活動に裏付けされた教育活動についても、少数精鋭型の公認会計士養成プログラムである会計専門職コースの設置や、豪州等より特任教員を招聘して実施した英語による国際財務報告基準(IFRS)の系統履修を可能とするパッケージ授業の提供など、不断の改革を行ってまいりました。しかしながら、この度、本研究科を含め、わが国における会計専門職大学院や、経営系専門職大学院は大きな転換点を迎えました。潜在的な入学希望者が収容定員数を大きく下回り、それが一過性ではなく、恒常的な現象として有意に予測される状況となりました。
そこで、このことを一つの区切りとして、本研究科は新たな意思決定を行い、2017年度より学生募集を停止するとともに、これまで培ってきた会計とファイナンスに関するリカレント教育・研究資源を、法務研究科(法科大学院=ロースクール)をはじめとする、他研究科や他学部の教育カリキュラム・研究体制へと、発展的に融合することにいたしました。他学部や他研究科とも密接に連携を取り、ビジネス・パーソンとして必須の会計とファイナンスの実践的なスキルを修得できる教育や、当分野での先導的な研究を協働して推進することにより、中央大学全体の価値向上に尽したい所存です。
最後に、これまで国際会計研究科の取り組みを支えていただきました多くの方々に対しまして、ここに深く感謝申し上げます。

2018年4月
学長 酒井 正三郎