理工学部

【在学生アスリート】パリパラリンピック出場 日向楓選手懇談会開催

2024年10月29日

2024年10月23日、パリパラリンピックに出場した日向楓(ひなた かえで)選手と梅田和昇理工学部長との懇談会が開催されました。
今夏に開催されたパリオリンピック・パラリンピックには、本学関係者が多数出場しました。その中でも在学生である理工学部精密機械工学科1年の日向選手から、事前合宿期間を含めた約1ヶ月間のパリでの様子や試合当日の心境、普段の学生生活や今後の抱負等、多方面にわたって貴重なお話を伺うことができました。
梅田学部長は、日向選手が所属している精密機械工学科の教員として普段も授業等で顔を合わせる機会もありますが、教員と学生の垣根を越えたファンの一人として日向選手のお話に耳を傾けているところが印象的でした。

懇談内容の一部は、以下の通りです。
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梅田:パリパラリンピック閉幕から少し時間が経ちましたが、現在の心境はいかがですか。いわゆる、燃え尽き症候群にはなっていませんか。
日向:パリパラリンピック本番までの1年間は特に大変でした。前回出場した東京大会の頃は高校生であり、今回のパリ大会は大学生のため、練習環境や生活スタイルの変化等、大きな転換期だったと思います。次回のロサンゼルスパラリンピックを目指しているため、燃え尽き症候群にはなっていません。

梅田:今までも海外遠征や国際大会等を多く経験したと思いますが、やはりパラリンピックは他の大会等とは違うものでしたか。
日向:(東京大会は無観客で)有観客での国際大会が初めてだったので、今までとは全く違い、とても良い経験になりました。初日の男子100メートル自由形は物凄く緊張してしまい、どうしたらよいか分からず気持ちの整理がつかないまま終わってしまいました。ただ、その後は気持ちを切り替えることができて、良い緊張感の中で自分自身の泳ぎをすることができました。

梅田:(少し話は逸れてしまいますが)なぜ進学先に中央大学理工学部を選んでくれたのですか。
日向:水泳の練習環境と将来の夢の実現との両立を考えて、理工学部精密機械工学科を選択しました。

梅田:将来の夢とは?
日向:障害のある方でも運転することができる自動車の開発に携わりたいと考えています。基本的に世の中は「自動化」に向けて進んでいると思いますが、なるべく安価で、障害のある方々の「自分で運転したい」という気持ちに寄り添った自動車を作りたいです。

梅田:水泳と学業との両立は大変だと思いますが、困っていることなどありませんか。
日向:これまで学業優先でやってきました。これからも学業を優先しつつ、時間を工夫しながらその隙間にトレーニングを重ねて、ロサンゼルスパラリンピックを目指していきたいです。自分でできることはやりますが、周りの友人たちが荷物を運んでくれるなどとても協力的なので助かっています。現時点で困っていることは特にありません。

梅田:最後に今後の目標やビジョン等を教えてください。
日向:今はパリパラリンピックが終わったばかりのため、学業に集中するつもりです。4年後のロサンゼルスパラリンピックを見据えつつも、将来の夢の実現に向けて文武両道で頑張っていきたいです。
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日向選手は、東京・パリに続いて次回のロサンゼルスパラリンピックへの3大会連続出場も目指していくこととなります。
引き続きみなさまの熱いご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。