情報工学科・専攻

情報工学専攻2年 前川美里さんが宇和島水産高校に協力「マグロ解体VRシステム」

2021年12月23日

マグロ解体VRシステムを試験利用する高校生

理工学研究科情報工学専攻2年「システム解析・可視化研究室(牧野研究室)」所属の前川美里(まえかわみさと)さんは、愛媛県立宇和島水産高等学校に協力し、卒業研究で発表した論文「仮想現実感技術を用いたマグロ解体学習支援システム」を発展させた研究を、大学院で進めています。

愛媛県立宇和島水産高等学校は、愛媛県産養殖魚のPR活動のため、マグロ解体ショーを国内外でグローバルに実演しています。練習用のマグロは、地元の水産会社の協力で販売できないものを利用していますが、十分な数を確保できないため、練習の機会確保が課題でした。そのため、「コンピテンシーをベースにした学修プログラム」で係わりがある牧野研究室に、マグロ解体のVR(バーチャルリアリティ)化を依頼。試作第1号が、2020年2月に、南海放送「NEWS CH.4(ニュースチャンネル4)」にて、「密着 マグロ解体を新ビジネスに ❝サバキ女子❞の挑戦」の中で放映されました。

2021年12月、前川さんは、理工学部(情報工学科)教授 牧野光則と、愛媛県立宇和島水産高等学校を再訪し、試作第2号を披露しました。マグロを使わずに、VRで解体練習した高校生らの声を生かし、さらなる開発に努めます。SDGs(持続可能な開発目標)達成への取り組みにも合致する本研究は、将来の実用化を目指しています。