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桜庭 佑綺

プロフィール

学科学年 法律学科4年
出身地 北海道
出身高校 北海道立岩見沢東高等学校
趣味・特技 読書、野球観戦、ハロプロ
キーワード 大学院進学、公務員、部活動
掲載年月日 2021年1月20日
桜庭 佑綺

中央大学法学部を選んだ理由を教えてください。

中央大学に進学するかどうかは、他大学からも合格を頂いていたので、期限ぎりぎりまで悩みました。しかし、「法科の中央」として名だたる実績や伝統を有している事、また将来の進路を考えた際、中央大学法学部の方が、より様々なバッググラウンドを有する学生や教授の方々と接し、自らの価値観を陶冶していくことができると考え、中央大学に決めました。

また、文学部と法学部とで悩みましたが、法学部であれば法哲学や法制史なども学ぶことができ、社会で問題とされている物事が何故、どのように問題であるのかということを、根本から理解することができるのではないかと考えたことも理由の一つです。

法学部での学びについて。特に興味を持って受講した授業や、力を入れて学んだことについて教えてください。

法学部に於いては、自ら積極的に関心のある物事を研究し、自らの言葉で意見を述べるゼミ活動に力を入れました。現在私は法制史研究に関心があったこともあり、森光先生のもとで活動を行っております。ゼミでは、戦前日本にて施行されていた陸軍軍法会議法について研究を行っています。なぜこのテーマを選んだかというと、近年、PKO活動として自衛隊が海外に派遣され、他の国とともに共同して平和維持活動を行うことが増えてきましたが、日本の自衛隊だけが軍法会議というシステムをもたず、そのために派遣先で今後不祥事がおきた際に大きな国際問題になりかねない状況にあるという事実を知ったからです。とはいえ、軍法会議の導入というと、戦前のような軍事国家の復活を想起させられてしまいます。こうした問題を考えるには、そもそも軍法会議が何のためにあるのかを歴史的に分析する必要があると森光先生からアドバイスをもらいました。森光ゼミは、少人数ながら優秀な学生同士研鑽しあえる環境であり、時に失敗を繰り返しながらも自らを高めて行くことができます。このテーマについてもまだ研究途中ではありますが、ゼミの中の議論でいろいろ考えを深めることができました。

留学、奨学金受給などについてどのような活動をしてどのような学びがありましたか。

3年次に、中央大学生活協同組合給付奨学金(36万円)をいただきました。私は北海道出身、下に2人の弟がいるなかで無理をいって中央大学に入学させてもらったため、アルバイトにも精を出さなければならず、部活動と学業との両立が大変厳しいときもありました。しかし、給付奨学金を頂いたことにより、法律学に関する基本書・演習書などはもちろん、興味のある新書等もためらう事なく購入することができ、金銭面や時間に余裕が出来ました。

特に、大学院受験の際には出願料や交通費など大変出費がかさむところ、全て奨学金にて賄うことができ感謝しております。

サークル等の課外活動について教えてください。

私は、体育連盟応援部(リーダー)に所属し、チアリーディング部やブラスコアー部も含めた中央大学応援団の第74代団長を務めました。私は応援団という組織自体に憧れて入団したこともあり、当初は人を応援するという行為自体に魅力を感じることが出来ませんでした。しかし、選手の方々から多くのお礼の言葉を、また観客の皆様方から激励の言葉を頂く中で、人に奉仕することの喜び、また応援できることへの感謝の気持ちが芽生えました。

今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、その有難みを特に実感する年となりました。部活動はすでに引退しておりますが、周囲に感謝するということは万事に共通することだと考えています。今後の生き方の指針を得られたという意味でも、応援団での経験は生涯忘れられないものとなりました。

いま現在もっとも関心を持って取り組んでいることは何ですか。

英語の学習と法学以外、例えば経済学や歴史学の学習に努めています。複雑化・流動化する社会の中で、自ら国際社会の先頭に立ち政策立案及び検討を行う国家公務員となることを志望していますが、その上で国際共通言語である英語の学習と、前例踏襲型の政策だけでは対応しきれない、複雑かつ深刻な問題に対処しうるだけの知識を身に付ける必要があるからです。中央大学の図書館は国内の大学でも有数の蔵書数を誇っており、勉強する上で大変恵まれていると感じます。

卒業後の計画は何ですか。また、今後のキャリアプランとそれを含めた人生の夢やビジョンについて教えてください。

卒業後は京都大学公共政策大学院に進学し、国家公務員となれるようより勉学に励みます。防衛省の総合職職員となることを第一志望としておりますが、実務を重ねたうえで、いずれ中央大学法学部のために貢献できないだろうかと考えています。

中央大学の魅力とは何ですか。

中央大学の魅力は何より、英吉利法律学校以来の格式ある伝統とその実績に刺激を受けられる点であると思います。私は、部活動を通して法曹界・学界のみならず実業界、日本を超え世界で活躍されているOBOGの方々にお会いしました。 特に、私は部活動でよく各地域や同業種の方々で集う白門会の方々にお会いしたのですが、その度に労いの言葉をおかけくださったり、昔の中央大学の話をお聞かせくださったり、寄付金を頂いたり等現役の学生を気にかけてくださる方ばかりで、OBOGの方々の温かみといったものを痛感致しました。

また、中央大学はどの様な学生にも活躍の場を提供してくれる大学だと思います。学部の垣根を超えたFLP活動、「やる気応援奨学金」や「民間団体奨学金」含め、やりたいことができるように様々なプログラムやそれに対する支援があります。

受験生へのメッセージをお願いします。

私は一浪して大学に入学したので、受験生の焦りや苦しみはよく理解できます。ただ単に机に向かっていると、自分がなぜ勉強しているのかという本質さえ見失ってしまいがちです。実際、私もなぜ勉強しているのかが分からなくなり、成績が伸び悩んだ時期もありました。そういう時には、是非自分が合格した後の姿を想像してみてください。自分は大学に入って何がしたいのか、意識することで勉強へのモチベーションも向上します。

また、私も受験生の時には、中央大学を含め自分の行きたい大学のキャンパス風景や校歌・応援歌をYouTubeなどで調べてよく見ていました。今は新型コロナウイルスの影響もあり実際に大学のキャンパスを訪れることは困難ですが、動画なども、受験に対するモチベーションを高めるきっかけになると思います。

最後に一言。

私は入学してから4年間、伝統誇る白門の学生として、中央大学法学部の学生として活動してこられたことを大変嬉しく思います。応援団の同期、先輩後輩、ゼミ生及びご指導くださった森光先生、応援団では部長先生としてお世話になった佐藤信行先生、法学部事務室の皆様、学友会の方々、関わりのあった全ての方々に感謝いたします。誠にありがとうございました。